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千九人童子ノ件 (ビームコミックス)

千九人童子ノ件 (ビームコミックス)

千九人童子ノ件 (ビームコミックス)

作家
羽生生純
出版社
エンターブレイン
発売日
2010-08-27
ISBN
9784047267244
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千九人童子ノ件 (ビームコミックス) / 感想・レビュー

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ドント

ワァ~。漫画が売れず都落ち、実家に帰った漫画家は祠に手を合わせ奇妙なことを祈る少女を見て「これは新作のネタになる!」と調査をはじめると大変な、それはもう大変なことになる一巻完結マンガ。「あ~そういう感じね」という先入観を掴んで折り曲げ刃物にして読者はもちろん主人公や作者本人までザクザク刺しまくるような内容である。無理に書けば私小説的鬱々伝奇田舎ホラーといった所だろうがその詰め方が物凄い。何せ主人公が「あ~そういう感じね」とか言い出す。けど「そういう感じ」ではないのだ。煮詰めた闇鍋がぶちまけられて火傷する。

2022/11/09

さとさとし

都落ちした漫画家が実家で漫画のネタを探す。実家では弟が既に家を継ぎ、主人公の望まれざる存在となっていた。そんななか主人公な地元の伝承のある、千人童子の祠の前で泣きながら祈る女の子を見て漫画のインスピレーションが閃くのだった。 日常を感じさせない歪な絵。主人公名前が搬入 機材っていうおかしいネーミングセンス。漫画の常識が通用せず、不愉快で落ち着かない展開に、ひょっとしたら作者は大天才なのではと勘違いしそうになる。違う違う、この作品を表す最も適切な言葉は「どうかしてる」だ。

2020/01/10

からすとうさぎ

いやーな話を読んでしまった。田舎町の伝奇ホラーというところから始まり、主人公も最初はそういう方向性を望んでいるのだけど、なんか無理やり話の流れを捻じ曲げるような力が働いてどんどん嫌な方向に転がっていく。伝奇としてもっと余韻のある綺麗なオチをつけることも出来たのだろうけど、そうはせずにあえてドログチャの闇鍋みたいな話に持って行って、怖いというよりはドン引きするようなどうしようもない結末に至る。いやな気分になりたい時に適した読みもの。

2016/12/06

l

本編読み終わって うん?となり、最後の注釈で うーん!となりました。笑っていいんだよな‥これは と思うシーンが多かった。都合の悪いことは無かったことに、思い通りにならないことは誰かのせいに。それも「あるレベルまで」なら許容しないと やってらんなくなると思うんですよね。度を越すかもしれない という危機感は 何はともあれ持ってないと。

2016/08/27

おとや

非常に魅力的なのだけれど、けっして人には勧められないタイプの作品。怪奇談かと思いきや、二転三転してメタ的な視点すら入ってくる。少々強引な気はするものの、ものすごい勢いでクライマックスまで突入。ラストシークエンスの余韻は暫く消し去ることはでき

2011/08/25

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