秒速5センチメートル one more side
秒速5センチメートル one more side / 感想・レビュー
雪風のねこ@(=´ω`=)
アニメ→原作→本作。章ごとにフォントの色が変わっており、またカウントダウンしていく節数は面白いと感じた(せっかくなら貴樹、明里で色を変えたら良かったな)主観で肉付けされていく物語は、同じプロットからとはいえ違う作者が描いており、また後出ということもあって読者によっては受け入れ難い部分もあるのではないかと思う。戸惑いは有ったが思ったほど暗く悲観した訳でもなかった。数百の言葉よりもただ一度の体験は、何にも勝って、人を強く優しくさせてくれるのだと感じた。
2016/10/23
オセロ
表題通り原作とは異なる視点で物語が紡がれることで物語の見え方がこうも変わるとは思いませんでしたね。 明里と貴樹の視点から語られることでそれぞれの葛藤が明らかになる[桜花抄]と[コスモナウト]。 そして原作と同様に貴樹視点で物語が進みつつも水野の想いや悩みが明らかになったり、原作にはなかった明里の学生時代と社会人時代のエピソードが追加された[秒速5センチメートル]。 切ない物語だけれども、だからこそ少しでも優しい人間になりたいと思えるこの作品がわたしは大好きです。
2022/01/01
baboocon
新海誠監督の同名のアニメ作品とそのノベライズを別の作家の新たな視点で描いた、まさに"one more side"。転校を繰り返す少年と少女の淡い初恋から青年に至るまでを描いた3話の短編という構成は同じながら、オリジナルでは描かれなかった側の心情描写に焦点を当てている。特に「桜花抄」の篠原明里からみた、遠野貴樹との真冬の逢瀬は出色の出来だと思う。「完璧な一瞬」…それがあったから、その後の貴樹の恋愛はあんな風になったのかなあと。「秒速5センチメートル」ではオリジナル版より少しだけ救いがある描写にホッとした。
2012/06/16
kotetsupatapata
星★★★☆☆ 映画は何度も見ていて、ラストのやるせなさにヤキモキしていましたが、この本でようやくスッキリと回収されました 映画とは別の視点で話は進み、幼い頃に「運命の人」と完璧なまでに結ばれ、その思いに縛られ続けていくのは映画と同じですが、種子島での高校時代に出会った花苗とのやり取りはノベライズ独自のストーリーでした。 個人的にはあんなにいい娘をなんで袖にした! と憤慨しましたが、貴樹自身も花苗に対し仄かに恋愛感情を持っていた事に救われました 「思い出を 女は上書き保存 男は新規保存」正しくその通り✨
2020/05/11
ランタン
この時こんな事考えてたのかぁという再発見。読んでるとどんどんきつくなってくるが。あとタバコは死ぬよ。
2017/06/11
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