ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫)
ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫) / 感想・レビュー
ひめありす@灯れ松明の火
主人公中の主人公にして、主人公にして最も主人公らしくない。行動の主体でなく、意識の主人でなく。ただ公の意識があるだけ。誰かが動いてはじめて、自分が動く。条件反射で情景反射。誰かの願いが全てで、誰かの見た物が全て。自分の手が届くところは全部助けたい。それは神の所業、悪魔の仕業。自分が一番忌み嫌うものと、いつしか重なっていた。背中を預ければ最強の味方が、刃を片手に自分の背中を狙う。命の危機とを覚えて初めて識る、『自分』というもの。人の心は、その人だけのもの。だから空っぽの自分を救う事はきっと、世界を救う事だ。
2012/05/03
くろり - しろくろりちよ
ココロコネクト七冊目『夢中透視』。<ふうせんかずら>が宣言する最後のボーナスステージ…!?文研部の友情が、互いに正しいと信じている道を選ぶこで対立する部員たち。毎回このシリーズは「もし自分だったら?」と文研部のメンバーと一緒に真剣に悩んで考えて…。今回も、導かれて、一緒に成長して、自分の中で自分の答えを出すことが出来る。こんな仲間たちと高校時代を過ごせたら、最高だ。ああもう、リア充どもめ!みんなの想いの性質や方向は違っても、各々が各々の道を見つけられたし。次が最終巻。寂しいなあ…。
2012/08/06
Yobata
今度のふうせんかずらの影響は、文研部だけでなく学校全体を巻き込んで行く。今回は他人の夢が見れるという「夢中透視」。その力を利用するかしないかで対立してしまう文研部の仲間達。季節は修学旅行。力を利用した太一は、恋愛マスターと仰がれて力に溺れてしまう。途中から太一が空々くんに見えたよw「自分」がないとか言われるし、最終的に地球を救うとか言っちゃったしwでも稲葉と別れずに済んでよかったね。稲葉のデレも加速予想w次の長編で終わり模様。感動のフィナーレに期待。
2012/11/03
ごぅ。
相変わらずのバランス感覚です。。徹底的な亀裂が入ってもおかしくないところでの綱渡り。。。青木がいっちゃん大人?稲葉が正の論?太一が自分をもってない?唯が独りよがり?伊織がどっちつかず?。。。ただ、紫乃ちゃん成分少なめなのが個人的には残念。。。飛び飛びで鋭角に切り込んでくるパンチはなかなかでした。。
2012/06/30
星野流人
今まで一枚岩となって〈ふうせんかずら〉の巻き起こす現象に対抗してきた文研部2年生が、遂に決裂してしまう。 今までは青春よりな作風であったココロコだが、今巻では今まで以上に「現実」というものを意識させられるエピソードだった。中盤あたりの不安定な心情は相変わらず読むのが辛くなるが、それらをすべて乗り越えることのできるほど、心に直接訴えかけるようなメッセージは健在。前巻……ニセランダムにおける1年生ズとの対比も良かった。そして恋愛面においても、大きな大きな進展が……。 とりあえず、藤島完全復活は喜ばしいことだ。
2012/03/05
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