KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

瓶詰の地獄 (ビームコミックス)

瓶詰の地獄 (ビームコミックス)

瓶詰の地獄 (ビームコミックス)

作家
丸尾末広
出版社
エンターブレイン
発売日
2012-06-25
ISBN
9784047281424
amazonで購入する Kindle版を購入する

瓶詰の地獄 (ビームコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Vakira

夢野久作さんの原作を丸尾末広さんの絵で・・・・ 丸尾末広さんの絵はレトロで猟奇で妖艶 この絵が好きです。夢野久作さんはちょうど「猟奇」という雑誌にこの「瓶詰の地獄」を掲載したしたそうで、ジャストマッチ。 この話 ブルック・シールズ主演の「青い珊瑚礁」ではないですか。夢野さんは1928年にこの作品を書いてますのでこちらの方が先か?と思いきや1923年に映画化されていたようだ。映画のブルック・シールズ版はリメイクでした。ちなみに続編があってミラジョボビッチが主演の様なので見てみたい。

2017/10/08

さくりや

再読。丸尾末広はある程度ストーリーがあった方が読みやすいし、フェチズムも抑え気味な気がする笑。基本的にエログロナンセンスなのだが、1コマ1コマが1枚絵で成立する程美しかったり、ところどころ茶化すような視点が入っていたり。その茶化すような視点が良い意味での気持ち悪さを増しているのだが笑。昭和初期の風景が個人的に凄く好きで写真をよく見るのだが、丸尾さんの描く背景はめちゃめちゃリアル。ストーリーの非現実さとの対比でやっぱり良い意味で気持ち悪い笑。

2020/08/08

HANA

漫画はなるべく登録しないようにしているのだが、これは特別。丸尾末広は戦前の地獄を書き出すのが実に上手いと思う。夢野久作の楽園と地獄を同時に描いた表題作では、南国の動植物がエロティシズムに満ちて主人公二人を包み込んでいるよう。落語を題材とした「黄金餅」は江戸情緒とはうって変わって戦前の社会の描写がひたすら陰惨。「かわいそうな姉」は渡辺温の小説が原作かと思ったら、ひたすら悲惨な話であった。『少女椿』みたい。人を選ぶとは思うけど、この空気感は好きな人にはたまらないと思います。

2012/07/04

akihiko810/アカウント移行中

夢野久作原作の「瓶詰の地獄」他を丸尾末広が漫画化。7.5/10点  夢野久作の世界を丸尾が漫画化するならそりゃ必読なのだが、夢野作品は「瓶詰の地獄」だけだった。他、古典落語の「黄金餅」が丸尾ワールドの漫画作品として収録されている。耽美エログロの作品を描かせたら、やはり丸尾の右に出るものはいないと、再認識させてくれる作品集

2022/01/06

めがねまる

売る気でいたけど、読み返したら売れなくなってしまった。この人の作品は、原作付きのものはみんな出来がいいように思う。正直、オリジナル作品は微妙だ。「かわいそうな姉」だけいらない。薄気味悪い耽美的な絵は美しいけれど話がつまらない。この中で1番好きなのは落語の噺「黄金餅」最後の按摩さんがゾロゾロ黄金餅買いに来るシーンはゾッとするより可笑しくて笑ってしまう。よくみるとそれぞれ体型が違って芸が細かい。珍しく軽妙な話「聖アントワーヌの誘惑」も、悲惨さがコメディタッチで描かれ面白かった。

2017/06/11

感想・レビューをもっと見る