澄江堂主人 中篇 (ビームコミックス)
澄江堂主人 中篇 (ビームコミックス) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
漫画芥川龍之介物語中編。この中編と後編は古書価が上がっていて、入手は諦めて電子書籍で買うしかないかと思っていたが、運良く適価で入手できた。嬉しくて抱いて寝ようかと思うほどだった。山川直人の絵はどのコマも力作に見えて飾りたいほど。中編は菊池寛が絡む全集トラブルや、広津和郎の人徳、中野重治の硬骨、内田百間の可愛さ等などに関東大震災もあり、それぞれに語りたい事が湧いて来る。今も残る芥川が木に登るあの映像、久米正雄監督、改造社の企画で、若き日の上林暁が携わっていたのだが、それは触れられていなくて残念。後編へ続く。
2019/09/18
り こ む ん
どことなく迫る不安、焦りの色が強くなりつつある世界。
2013/11/20
アーチャー
”もし芥川龍之介が漫画家だったら”として描いた連作短編の2作目。混沌とした時代と価値観が蔓延する時代と、山川氏が描くちょっとシュールな画風が実によく合っています。そして、ここに登場した作家たちの作品をとにかく読みたくなります。
2013/02/07
さとさとし
世にも珍しい漫画家化漫画家、昭和2年を舞台にした部外者の書いたまんが道。推し作家がいればより楽しめただろうなとは思う。「のちの太宰治である。」はちょっと上がるが。 ここ2000年超えたあたりから再評価の波が来ている内田百間も可愛い姿で出てくる。 有名な木に登る芥川龍之介も登場。 本は当時かなりの贅沢品で、単行本は今の価格で1冊15000円以上していたというのは、オドロキ。
2024/04/20
kobaatsu
前篇のあることを知らずに買ってきたら中篇だった。まあいいや。で、読む。フミがかわいすぎるだろ!と思ったら百鬼園先生のほうがもっと可愛かったという。
2012/10/27
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