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説経 小栗判官 (ビームコミックス)

説経 小栗判官 (ビームコミックス)

説経 小栗判官 (ビームコミックス)

作家
近藤ようこ
出版社
KADOKAWA/エンターブレイン
発売日
2014-12-25
ISBN
9784047301825
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説経 小栗判官 (ビームコミックス) / 感想・レビュー

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井月 奎(いづき けい)

毘沙門天のお告げにより生を受けた小栗はこの世とあの世、双方の者でもあるのです。それを知らずに人の世に住む小栗は心に満足を得ることなく妻を七十二人娶り、すべて里に帰します。何かを求めるように自らの出自である鞍馬へと向かい、その道中に蛇体と交わります。そしてたぶんこの蛇体というのが日本古来の神々の象徴であり、そこに淫する小栗を仏が救う、それがこの物語の原型ではないかと思うのですが、話の面白さや入り組む人間模様に引っ張られて、気が付くと小栗の大往生、後世の栄に行きつく狐に包まれたような読後感は癖になります。

2019/01/24

りらこ

スーパー歌舞伎『オグリ』で馬に乗って宙吊りになる小栗判官=その頃の猿之助の記憶のまま凍結されていた小栗判官の話。近藤ようこさんの絵で読むと、これまたとても良かった。照手姫の意志の強さが、さまざまな表情に表れている。小栗判官が生き返る話は、なかなかヘビーだったけど、この木札の文字を当時の人たちがみな読めたという識字率の高さにも驚く。なかなか惹かれる物語だ。

2024/02/07

紫羊

湯ノ峰温泉に行きたくなった。

2016/04/30

tomi

歌舞伎の演目などでも知られる説経節の代表作を漫画化。と言っても物語の内容はあまり知らなかった。高貴の生まれの小栗は蛇と交わった事で流刑となり、美しい照手姫を娶るが、舅によって家来と共に毒殺されてしまう。自らも殺されそうになり、辛い身の上となりながらも、凛として力強く生きる照手が印象的。幻想的で魅力的な作品でした。熊野の湯の峰温泉ってそんなに効くのか。

2024/05/09

モルテン

説経節「小栗判官」を、作者の言葉によれば「テキストに忠実に素直に」漫画化したもの。浅学ながら説経節の「小栗判官」を知らず、この漫画で物語を初めて知った。青年・小栗の冒険と娶りと死と復活の物語だけど、物語の半分は小栗の妻・照手姫の苦労話でもある。個人的に、照手姫が遊女屋に売られ、餓鬼阿弥の車を引くところが一番面白かった。いつか、舞台でも見て・聞いてみたい。

2015/01/11

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