そして、カナタへ。 (ビームコミックス)
そして、カナタへ。 (ビームコミックス) / 感想・レビュー
コットン
どこに行くか分からない強引なストーリーテリング、雑とも言える絵柄、それらに関わらず402ページの最後の数ページで収斂していくさまは太陽光をレンズを使って火を起こすサバイバーのように力強さを感じる。ポスト生命体とは!
2019/07/13
かながわ
フィナーレ。実はな構造はまだ噛み砕けてないけどもおもしろかった。これでもかと語られる、生きて生殖して死ぬ命・人間が滅びることの許容、それらを見据えた/ほっぽったギャグ。
2021/06/05
T.Y.
七つの大罪の地獄を巡る少年、アレキサンダーの狂気の遠征、ノアの阿呆舟……異なる層で展開されてきた多重レイヤー構造の物語が重なり、そして全てが現実に起こった何の象徴だったのかも明らかになる。危機にあって、「生きること」の追究のその先は……「人間」という一形態も些事となる。危機と不安の時代、生物保護の傲慢と多くを引き受けた巨編が完結。加筆訂正も相当量で、連載時には必ずしも整合していなかった部分も上手く(象徴や幻想において、だが)回収され、絶望的なようで希望のある終わり。凄まじかった。
2015/06/27
ニッポニア
全編にわたり不気味な想像力が展開されているが、作者ならではのギャグで緩和され、次々に回収されていく伏線の爽快さに頁をめくる手が止まらない。これは現代の神話の域に達してる。そう、Kindle版がお得。
2015/12/12
Hibiki79
前三部作が複雑に絡み合う異形の神話。ひたすらナンセンスな地獄の果てに顕現する「命」の気高さに、思わず泣いてしまった。必読です
2015/08/19
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