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死者の書(上) (ビームコミックス)

死者の書(上) (ビームコミックス)

死者の書(上) (ビームコミックス)

作家
近藤ようこ
(原作)折口 信夫
出版社
KADOKAWA/エンターブレイン
発売日
2015-08-24
ISBN
9784047306868
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死者の書(上) (ビームコミックス) / 感想・レビュー

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HANA

折口の『死者の書』は何度読んでもあの呪言めいた文体に絡め取られてしまい、黄泉の国を覗き込んだようなイメージしか残らないのだが、こちらは中将姫を中心に描いているせいか著者の絵柄のせいか、どちらかというと平城京の空のような爽やかな印象を受ける。著者の独特のタッチも輪をかけていて、冒頭の当麻寺と二上山を描いた墨絵には一気に引き込まれるなあ。そういう意味ではこれは紛れもなく近藤ようこの『死者の書』である。ただもう一人の主人公ともいえる大津皇子の影が薄い気がする。原作だと二人の幽明を隔てた交感が描かれてたけど。

2022/04/01

井月 奎(いづき けい)

真珠はなぜ美しいのでしょう。どこまでも深い白は虹色を含み、目でその虹を追っても見えるのはつややかな白だけです。そしてなぜ、その美しさを持つことができたのでしょう。貝に抱かれて育った玉は軽く静かに幾重にも光をまとい私たちの目に悦楽をくれます。なぜ、ときかれても私に答えはありません。ただ美しいとしか言えず、思えぬのです。この物語もまた、美しい思いとふるまい、真珠のような心と行いが私の胸を打ちますが、なぜ、とはわからず、どう思うかも定かではないのです。ただただ阿弥陀ほとけの姿を追う、そのことが美しいのです。

2019/02/14

はつばあば

折口信夫の死者の書は未読。それでもちょっとは触ってみたいと。奈良の当麻寺と中将姫。中将姫伝説は子供の頃寝物語に聞かされたものだ。・・したしたした・・。生と死の世界が繋がっているのを忘れた私達がいる

2016/07/08

アマニョッキ

ずっと読みたいと思っていたやつ。やっと読めました。折口信夫さんの原作は未読ですが、わたしは近藤ようこさん目当てもあるのでこちらでもう大満足。なんともいえない魅力的な線で描かれるこの時代が本当に好きなのです。

2020/07/09

澤水月

美しいが恐ろしくもある古代。女が、いや人が言葉…知恵を身につけることはそれなりの代償を払うことでもあった。打ち捨てられつつ貴(あて)な郎女の姿が凛としている

2016/05/08

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