月影の御母 (ビームコミックス)
月影の御母 (ビームコミックス) / 感想・レビュー
jam
亡き祖父が、臥せって間もない頃、毎回楽しみにしていた勧善懲悪時代劇を観ていた。ドラマが佳境に入り、離ればなれの母と子が再会した場面だった。祖父が静かに泣いていた。老いた祖父が思慕して止まぬ母への涙に、私はそっと祖父のもとを離れた。祖父は幼い頃、母と別離し継母に育てられたと聞く。祖父は生みの母を思って涙したのだろう。病に臥せり死期近い祖父の、母への思慕は、痛いほどの切なさだった。祖父は天国で恋しい母に会えだろうか。物語の原型に母子は欠かせない。だが、それは美しい物語ばかりではないことが、世の理である。
2016/04/03
リッツ
他の本を探しに行き、漫画コーナーを通りかかったらふと目についた久しぶり~な近藤さんの新刊?!外しはしまいと購入。大きく外してはいないけれど、ちょっと思ったのと違ったかな~?何度か再読したらくるかも?おろかな、あさましい『母達』と言ってしまえばそれまでだけど、どんな姿であろうとも子供を求める心が哀しい。
2016/01/08
あぶらや
近藤ようこさんお得意の中世を舞台にした母親の話。いつの世も子に対する母親の愛情はすさまじく強い。
2018/08/30
ツキノ
中世の「母」の物語。偽物の母がわらわらと…
2016/02/25
anne@灯れ松明の火
お友だちの本。近藤さん、初読み。母親の強さ、哀しさ、恐ろしさ……を感じた。「あとがき」の「アトムやアンパンマン……」の話にほーーっと思い、最後の一言にはドキッとした。
2016/04/18
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