それってキセキ GReeeeNの物語
それってキセキ GReeeeNの物語 / 感想・レビュー
Willie the Wildcat
恥ずかしながら、”覆面”歌手兼歯科医!?という日経の記事で、このバンドのことを知る。家族との葛藤を含めた家族への思い。歌と医療を通した他者への思い。前者は五代親子3人の再会の件、後者は被災地で少女2人が「キセキ」を口ずさむ件が象徴。どちらもグッとくる。やんちゃるな成長過程は、程度問題こそあれ誰もが通る道。父へ贈った一曲、ソウに贈った一曲・・・、皆家族。赤モヒカンの刺青の店員さん、運命の出会いですね!Greeeen命名とロゴの意味も、自然であり納得感。
2018/04/28
まるる
いつも聞いてるFM番組に著者の小松さんが出演しPRされたことで興味を持ちました。ドキュメンタリー作家の著者が小説を書いたって?しかもGReeeeNの物語?図書館に予約して半年待ちました。これは現実を元にしたフィクションで、とても上質の青春小説で、読んでいるとGReeeeNの曲が聴きたくてたまらなくなります。3.11後の検死の場面では涙が止まらなくなります。読み終わった時にはGReeeeNのファンになってます。あの曲この曲の背景が、ひとつひとつ感動的。青春小説が好きな方には是非読んでもらいたい一冊です。
2016/11/01
ぶんこ
このグループを知らなかったのですが、読後はファンになりました。歯学部に入学するまでのメンバーは「おぼっちゃま」で共感できず。ただ、皆素直で優しい。ご両親の愛情の深さを感じました。特にHideとJinの兄弟は、親が子供にかける期待によって、性格がこんなにも違ってしまう見本のようです。長男への過大な期待と束縛、次男への緩やかな放任。中学から親元を離れて高知の学校に行った事で、花開いたHideの才能。そしてHideの柔軟な心が、音楽に未経験の92とSOHがメンバーに入れたのでしょう。感慨深い。
2018/02/02
きさらぎ
GReeeeNは好きでよく聴いていた。4人全員が国家試験に合格したというニュースを聞いて以降動向を知らなかったけど、映画になったりこんな本が出たりしてたのですね! で、こちらの本、インタビューを元にしてるようでかなり分厚い。序盤は金持ちの息子の堕落生活にしか思えない場面もあり、それぞれの親御さんはどんな気持ちだろう?と親目線で読んだ。しかしgreeenを結成してからがとても面白い。キラキラきらめく青春の話、親に対する思いなど、後半は胸が熱くなった。音楽を聴きながら「この声は誰」と想像するのも楽しかった。
2017/10/21
おかだ
興味深かった!本人達の顔は勿論見たことないので、完全に映画のキャストの顔が思い浮かんだ。映画の原作…ではないけど恐らく部分的には同じ流れかと。人気ミュージシャンで、歯科医師の彼等。どんな背景があって、どんな気持ちで活動しているのかがよくわかる小説。本当に魅力的なグループです。何より、厳しい厳しいと言えど息子を信じて放任し大事な時に背中を押してやる両親が凄い。何度もYOUTUBEで曲を検索しながら読んだ。曲も良かった。沢山盛り上がる場面はあるけどクライマックスは3.11東日本大震災時の彼等の姿。胸が震えた。
2017/01/23
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