“ありのまま"の自分に気づく (角川SSC新書)
“ありのまま"の自分に気づく (角川SSC新書) / 感想・レビュー
yamaneko*
価値観が多様にバラけた社会では、身近な他者に承認してもらうことで「自分、大丈夫」と安心できる。そこで繋がり過ぎて他者依存が強くなっても、孤独感が強まるだけ。著者が唱える「精神的自給率のススメ」では、皆と一緒に過ごしていても、50%位は密かに心の自給をして、幸福感や安定感を自給自足すること。ネット社会にこの心がけは有効かも。
2014/09/05
団塊シニア
周囲の承認を求めすぎない、自然体から遠ざかるとストレスを抱える、という作者の持論はリタイヤした団塊の世代としては共感できるが、現役世代はそうもいかないかもしれない、周囲の承認を得ることで頑張れるということもいえるので難しいですね…。
2015/03/01
フジマコ
自分が必死にやっていること、自分が目指す未来、それが正しいのか、正しくないのか、違う道もあるのか…小池龍之介さんは、いきなり冒頭で、頑張ることは他人に認めて欲しいからする行為で、自分を縛る行為であると言ってはります。確かにそうだと思います。頑張るってしんどいもん、ぶっちゃけ。諸行無常…永遠に続くものなどこの世界にはありません。震災を経験した者にとって身に染みて分かっています。しかししんどくても、辛くても認められて初めて僕達は明日を目指せるし泣きながらでもしがみついて分かることもある。僕はそう思っています。
2014/10/11
SOHSA
《購入本》日々の生活の中での自らの心の置きようによって世界の見え方はおそらく大きく変わるのだろう。本書は仏典だけでなく、ラカンや老子荘子、菜根譚など多くの書物をひも解きながら、迷いや苦しみの根源を解き明かしている。"ありのまま"は易しそうで難しく、やはり易しいのか。
2019/07/24
KAKAPO
今よりもっと〇△×になりたいという欲求こそ、苦しみの原因。いかなる喜びも確実なよりどころにはならない。諸行無常を体得するために、どんな思いが生じても、永続する実態など持たない空虚なものにすぎないと執着を離れる……。小池龍之介さんは、渇愛ということばを使われる。たとえ一つの欲が満たされたとしても、その快に慣れると、もっと強い刺激を求めるようになる。拡大する欲望は永遠に満たされることがないこをとを知り、執着を捨てない限り、永遠に平静を得ることはできないのです。
2019/03/17
感想・レビューをもっと見る