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僕が僕であるためのパラダイムシフト

僕が僕であるためのパラダイムシフト

僕が僕であるためのパラダイムシフト

作家
EMI
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-12-14
ISBN
9784047354432
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僕が僕であるためのパラダイムシフト / 感想・レビュー

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Kawai Hideki

たまたま本書の1章分をツイッターで見かけて、黒い影のようなうつ病の描写が自分の感覚と似ていたので購入。期待通りの良書。著者は高校入学から発症し、20年以上もうつ病とつき合ってきた人。「うつ病は治る」と信じるパートナーに支えられ、カウンセリング、マインドフルネス、アドラー心理学、NLP、催眠療法など、専門家の力を借りながら、自分と向き合うことをあきらめず継続し、ついにその症状から解放された。お話のトーンも、無駄に重すぎもせず、ポジティブすぎたりもせず、落ち着いた目線で自分や周囲を描いていて素晴らしかった。

2023/03/12

左端の美人

自分が自分の人生の最高責任者であることを認める。症状をコントロールしようとするのではなく、症状が自分に何を伝えたいのか受け入れる姿勢をもつ。自分が自分を虐待していることに気づき、やめる。マインドフルネス。

2019/05/08

フロム

ペローっと読んだんだけど非常に読みやすく分かりやすい。この人漫画を描く才能があると言うか非常に高い。かなーりハードな人生を送っておられるのだが、鬱で辛い時も向き合って治療する時も常に俯瞰し、自分をコントロールしようとした結果が克服の勝因なのかなと思う。逆に言えば多くの人はここまでの知性を持ち合わせていないから鬱などの認知病が厄介なのであるが。著作を読む限りよほど運が良くないと病院行ったりカウンセリング受けても鬱は治らないのかなと精神医学界の夜明けは遠い。

2021/01/16

プロムナード

諦めず、考え続ける著者の前向きさに勇気づけられる。この手のコミックエッセイで、実用性では一番だった。「目的があるから鬱病になる」というアドラー心理学をきっかけに、自分で自分の心を虐待しているという気づきを得るまでの流れは、読んでいて涙が止まらない。心療内科の処方薬、カウンセリング、認知行動療法、マインドフルネス、催眠療法……私もその全部を試したし、アドラーをきっかけに光明を見出したのも同じ。こうした鬱に向き合う道筋に明かりを灯してくれて本当にありがたいと思う。

2018/12/23

orth

私も昨年12月に「うつ病であることをやめる」決意をして、治す、もしくは治ったのだ、という生活を始めてかなり普通の人と同じように暮らせるようになった。あるレビューで「良いカウンセラーに出会えて、運が良かっただけだろう」と評されているのを見かけたが、それへの答えは本の最後、Sの友人の言葉に既にある。うつ病を発症したばかりの人、荒波の渦中にある人にはまだ早いかもしれない。ただ、Sや私のように、発症してから時間が経ってもダラダラと続くうつは、治る可能性を秘めていて、その第一歩がここに示されている。

2023/03/18

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