教室の片隅で青春がはじまる (ビームコミックス)
教室の片隅で青春がはじまる (ビームコミックス) / 感想・レビュー
ちぇけら
探しても見つからない二大巨頭が「自分」と「才能」だろう。自分から湧いてくるわけでも、どこかで拾えるわけでもない。だから繕う。着飾る。見栄を張る。背伸びし合っていがみ合う。そして偽りの自分で「いいね」を稼ぎ、好きでもないおとこに抱かれる。動画の向こうにいるはずの視聴者に発信し続ける。「誰だって自分の人生を小説にしたらベストセラーになると思っている」!わたしには何もない。そう気づいてしまうのが怖いから、だれかを嫌って生きていく。でも大丈夫。青春は、ここからはじまる。そしていつか、その想いはあなたに届くんだぜ。
2022/09/12
めぐ
手塚治虫文化賞という事で気になり読了。JK達の青春群像劇だが、何故か宇宙人が2人ほどヒロインに混じっている。それぞれがそれなりのパッとしない青春を送っているようであって、その存在は周囲にとっては確かに幾らかの痕跡を残している、といったストーリー。まりもの自意識過剰なキャラがなかなか好き
2023/03/19
ハル
やっぱりこの漫画家は短編の方が上手い。オムニバスものでちょうどいい感じ。自意識過剰なキャラを描かせると本当にリアルだなあ。
2021/07/03
駒場
私はきっと小説の主人公をはれるくらい特別な人間なんだ!(そうであってほしい) と自意識こじらせ女子高生が主人公。彼女は美少女や合コンの女王、宇宙人、宇宙人と人間の"ハーフ"たちがいるスクールカースト最上位のグループにはどうしたって入れないし、馬鹿にされている。だけどこの「女子らしさ」や「愛され」に囚われた最上位カーストが、いい意味で徐々に解体されていくのだ。自分のために下着を選び、冴えない私でも人生を諦めなくていいのだと気付き、合コンより推しを選ぶ。宇宙まで広がる私たちの世界は、実は結構キラキラしている
2021/06/14
さめ
ひねくれ青春系かな〜となんとはなしに読み始めたのに、とても心地よい気持ちで最後のページをめくれました。とても好みに刺さる青春群像劇。ちょっと痛々しいとこがあるのもまたこの歳ならではですよね。みんな何かを抱えてたりする。まりも、主人公にしては異色の性格なのに折れないところがすごい。作者さんのあとがきも必読です。ネルちゃんのモコス食べてみたい。
2022/03/24
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