高丘親王航海記 IV (ビームコミックス)
高丘親王航海記 IV (ビームコミックス) / 感想・レビュー
ぐうぐう
以前、澁澤龍彦『高丘親王航海記』のレビューで「『高丘親王航海記』は、死の予兆に彩られた小説などではなく、死を乗り越えたその先にある生を信じることで書かれた、澁澤龍彦の生の輝きとしての小説と呼ぶほうが、相応しいに違いない。」と書いたことがある。近藤ようこのコミカライズを読み終えて、その認識が間違っていなかったと改めて思えた。近藤の細い線で描かれる画は、しかし軽やかさも覚え、死を重く感じさせない。つまり、親王の心境とすんなり重なり合うのだ。(つづく)
2021/10/30
りらこ
もう死のことしか考えていないみこ。真珠を飲んだのも象徴的なんだろう。姫の死生観と表裏一体。姫は命を生み出すことが死への道。結局薬子に操られている人生だったようにも。虎の話などよくわからない。仏教がよくわからない。でも終わった。旅も終わったのか。
2023/07/01
psy
完結記念原画展にて購入。素敵サイン付き♡源がとても素敵でした。この時代の衣装が近藤さんの絵柄と凄い合ってていい感じです。親王は魂となって天竺に旅し続けるのでしょか。そして春丸は鳥となって追っていったのでしょか。ヤマトタケルの逸話を想起します。近藤さんの次作もとても楽しみです。
2021/10/09
taras_saco
静謐な筆致で坦々としているのに、深い感情の動きがある。お話しと絵のバランスが絶妙
2024/03/19
サイレン
読み終えて一日経って、今じわじわと沁みてきている。こういう本に出合えるのが、本読みの幸福。
2023/02/20
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