真夜中の鎮魂歌 (カドカワノベルズ 9-51)
真夜中の鎮魂歌 (カドカワノベルズ 9-51) / 感想・レビュー
ぐうぐう
再読。栗本薫のデビュー前、しかも最も初期に書かれた長編。執筆当時、彼女は22歳。今読めば、キザでカッコつけたセリフに少々鼻白む瞬間もあるが、これを22歳の女性が書いたのかという驚きは正直ある。元天才ピアニスト・風間四郎と若きトランペッター・今西良の出会いと愛の行方を描いた小説だが、のちにJUNE文学を牽引した栗本薫の、そういう意味ではJUNEからBLへと流れるの系譜の起点と位置付けられる作品と言っても過言ではないだろう。とはいえ、この小説はまるで内にこもっていない。(つづく)
2019/07/02
Tanaka9999
本当に初期の作品らしい。今西良三部作の最初の作品と位置付けられる。他の作品の「翼あるもの」や「真夜中の天使」はかなり過去に読み、つらかった思いがあり、栗本薫の現代ものはつらい思いをすることが多いのだが、この作品はあまりつらくなかった。むしろ「あら」というか、作品に入り込めない部分があった。最後も何となく唐突に感じた。普段ならもう少し必然を感じると思うのだが。
2019/03/18
三日月
片腕を失った元天才的ジャズピアノマン風間四郎と、こちらも天才的トランペッターで孤独な狼、今西良が繰り広げる愛憎劇。やっぱりこんな結末。昼ドラ風味満点。
2010/09/19
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