帝都物語 9 喪神篇 (カドカワノベルズ 78-9)
帝都物語 9 喪神篇 (カドカワノベルズ 78-9) / 感想・レビュー
ヨーイチ
執筆は昭和の後期。昭和天皇がかなりヤバイ方法で長寿を保っているって設定が面白いというか酷い。世紀の変わり目辺りで践祚、遷都が実行され「東京」は捨てられるって芳ばしい計画が権力者の側からチラリホラリ。この小説は各巻書下ろしなので、途中で崩御があったらどうするつもりだったのだろう。結果としては昭和の内に完結したのだが、その二年後に昭和は終わる。色々と想像を刺激する話ではないか。
2019/05/14
花乃雪音
本作の初めでは脇役にすぎなかったが生き残った鳴滝や三島由紀夫が転生した大沢美千代が魔人加藤保憲と最終対決するメインをはるのかと思いきや急遽登場した新キャラ土師金鳳という土師氏の末裔が戦うことになるという。読者に思い入れがない人物をラストバトルにもってくるのはいかがなものだろう。
2020/08/08
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