オデッサ・ファイル (海外ベストセラー・シリーズ)
オデッサ・ファイル (海外ベストセラー・シリーズ) / 感想・レビュー
橋川桂
諜報サスペンスの古典的傑作で、なにしろ古典的傑作なもので、なんかどこかで聞いたような筋みたいに思えてしまうのは仕方のないところ。前半はドイツ中をあちこち駆け回って話を聞くというほとんどそれだけで、退屈な展開になりそうなところ、なんとも引き込まれる。絶滅収容所での残酷な描写とかにページを繰る手が鈍ったりはしたものの、8時間強の分量を苦もなく読みきってしまった。
2018/10/29
chmclgrdn
戦後悪逆の象徴として忌み嫌われたSSのメンバーたちはODESSAと呼ばれる組織を結成し、自分たちが罪と誹りから逃れるため各地で身分を偽り生活していた。そんな中、ライターのミラーはユダヤ人の老人が残した日記を手に入れたことで元ナチ親衛隊SSのロシュマンを追うことを決意する。 関係者にあたっても素気なく追い返されたり狙いの情報が掴めなかったり、身に危険が迫ったりというピーターのスリルと苦労に満ちた調査とSS側の思惑、政治的事情が絡み、先が気になりながら読んだ。
2023/09/15
感想・レビューをもっと見る