ブリーダ
ブリーダ / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
コエーリョ一流の人生の意味を探求する小説。若い女性ブリーダが魔術を学ぶために二人の師の元へ通うになる。ここで言う魔術とは悪魔的なものではなくてよりよく生きるためのもの。男性の師は太陽の伝説を、女性の師は月の伝説をブリーダに教える。師と言っても人間臭いところがあり、特に男性の師がブリーダに恋心を抱いて、それを乗り越えていく過程は切ない。形骸化した宗教ではなくて、魂の根底が求める聖なるものを、抑制された文体で描き出すところに惹きつけられた。ブリーダが全てを脱ぎ捨てて、自己の存在の意味を知る最後の場面は感動的。
2015/03/30
ラブテル
現代に生きる若い魔女のお話。相変わらず読む人を選びそうな内容ですが、今回のテーマは「愛」どんな恋愛小説よりも深い「愛」を感じる事が出来るパウロ・コエーリョの作品はやっぱり心に響きます。
2015/12/08
バーベナ
過去に学ぶ月の伝説、と「今・ここ」から学ぶ太陽の伝説。著者の作品の中で一番すんなり胸に入ってきたし、好きだ。読んでいる間、空気が変わる。不思議な小説だった。
2011/01/11
芙由
アイルランドで魔術を習う。太陽の伝説と月の伝説、魔女。現代にするっとこういうものを持ち込む詩的な世界観はあいかわらず独特。人生のヒントを散りばめながら、愛や信仰の本質に迫る。ブリーダの恋人ローレンスが物理をやってるというのが、神秘と現代をつなぐ絶妙なバランス。自分らしい生き方を選ぶことの恐れは誰にでもある。だけど選ばなければ。そのために、自分や世界を愛さなければ。
2014/10/08
ゆき
パウロ・コエーリョ「ブリーダ」読了。魔女のウィッカ、フォークの魔術師、恋人のローレンス、若く美しく聡明な魔女志願のブリーダ。太陽の伝説と月の伝説。思い悩み苦しみ嫉妬し間違い生きる。しかし同じ過ちを犯さない心の強さを養うのだ。挫けることを知った私にもいつか成長はあるのだろうか…
2011/07/14
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