ロスト・シンボル 下
ロスト・シンボル 下 / 感想・レビュー
サム・ミイラ
天使と悪魔が宗教と科学の対立ならばこちらは融合の物語だ。新しい時代の幕開け。しかしそれを阻もうとする敵は執拗に襲い来る。全身刺青の男はシリーズ中最強。CIAと敵の追跡をかわしながらラングドンとキャサリンは一歩づつ真実に近づいてゆく。敵の欲する物は何なのか。ピーターは生きているのか。実は今回敵の正体と動機は分かりやすい。途中で分かる読者もいるだろう。だがそれも問題にならぬほどの情報量、知識と解釈に只々圧倒される。やはりこれもまた知的欲求を大いに満足させてくれる傑作だった。いったい何なんだこの作家は(笑)
2016/11/29
ntahima
ダン・ブラウン。出れば必ず読むけど大好きだとは言いにくい作家である。私にとってはマイケル・クライトンやシドニィ シェルダンみたいな存在。国家安全保障に関わる危機やフリーメイソンが守り続けてきた人類最大の智慧と言われて期待して読んだが・・・宗教観の違いか、「そんだけ?」って感じ。陰謀論や秘密結社の話は嫌いじゃないので細部は楽しめた。それよりも最大の収穫は、全く興味のなかったワシントンに行ってみたくなったこと。これだけ興味深い歴史的建造物があったとは驚き。陰謀論のお好きな方は「フーコーの振り子」が超お勧め。
2010/07/11
りずみぃ
「アメリカ建国以来の秘められた謎に、ラングドンが挑む」今回面白いのが、当のラングドンが「秘めらた謎」に超懐疑的。でも謎の解明には彼の知識が必要。友人を救う為「謎あるよ!頑張れ!」と励まされ、国家の危機に面したCIAに「協力しろ」と圧力をかけられ、敵に「友達殺すわよ」と脅され、渋々謎解きに翻弄するラングドン。ちょっとトホホ‥‥なのがいつもと違う。いつもと同じなのがモテ男っぷり。今回のボンドガールならぬラングドンガールは科学者キャサリン。象徴に秘めらた謎、美しい観光地、魅力的な女性。やはりこのシリーズ面白い
2015/11/04
優希
散りばめられたありとあらゆる謎の象徴。古の神秘と守り続けれられた謎を解く鍵。全てが言い伝えのようであったものが、暗号に導かれるように真実となっていく流れに引き込まれました。フリーメイソン、アメリカの歴史、聖書などが複雑に絡み合い、鮮やかな宗教的ミステリーの色彩を描きだしていると思います。
2018/01/09
nonたん
むふー。やっと読めた。んと、なんていうか・・・やっぱりな感じ?正体がみえみえすぎたなぁ。やりたいことも最初からわかってるからなぁ。ちょっと著者の思いが強すぎる気がしましたね。フリーメイソンを悪く言わないでほしいって感じがやけに伝わってくる。今回はDCってだけでも、スケール小さい感があったけど、はらはら感まで小さくなったな。もう少し頑張ってほしかった。でも、これからもダン・ブラウンは読んでしまう作家であることは間違いない。
2010/11/22
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