愛の生活 (YOUNG ROSE COMICS DELUXE)
愛の生活 (YOUNG ROSE COMICS DELUXE) / 感想・レビュー
しゅん
岡崎京子が愛の不毛を見つめるときの刺すような視線が古傷をぐいぐい抉ってくるので、正直あまり冷静には語れない。『愛し愛されて生きるのさ』という小沢健二の言葉を反転させると、どこにも辿りつけず夜空に吸い込まれるだけの想いを描いたこのマンガになる。螺旋系にねじれたタバコの煙やブレた影のようなスクリーントーンから伝わる孤独、真っ白な背景や真っ黒な心象風景が語る虚しさ。そうした鋭い表現ができれば忘れたい自分の幼稚さ・不甲斐なさ・慢心を暴いてしまうようで、客観視して読むことができないのだ。ほんと怖い作家だと思う。
2017/03/20
あべっち
よかった。でも、もしかしたらおれはいつまでもおんなじことをくりかえしちゃう人の話が無条件で好きなだけなのかも
2011/02/19
うる
どこか歪んだようにも捉えられる登場人物達の生活模様。愛が原因で歪んでいく生活を見ることになる。 日常的シーンと非日常的シーンが分けられていて、場面転換が分かりやすく感じた。 愛に振り回されながら生きていくのは大変だと思う。
2022/12/11
田中はにわ
17年ぶりに本棚から取り出し再読。全くストーリーは覚えていなかったので、極めて新鮮に読んだ。岡崎京子の漫画を私に薦めたのは、あのころ30くらいの、演劇部のプレハブに時折顔を出すOGで、なんだか岡崎京子の漫画に出てくるような女の人だった。映画「リバーズ・エッジ」で二階堂ふみの乳輪が岡崎京子の描く乳輪だったのとちょうど同じように。あの女は私に、愛というものを教えるために、岡崎京子を薦めたのだろうと、17年経って気づいた。私はすぐになんでも忘れてしまう。そして、ふと気がつくのだ。タバコすいてぇ、みたいに、愛に。
2018/12/17
zen
お兄ちゃんのことが好きで好きでたまらない桜田妹。一回ヤッてもやっぱりだめか~。みんな好きな人には思いが届かなくてぐるぐるぐるる。
2013/09/08
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