アンタイトルド (あすかコミックスDX)
アンタイトルド (あすかコミックスDX) / 感想・レビュー
青蓮
読友さんのオススメから。全体的に毒は薄め。岡崎京子さんは「間」を描くのがとても上手だ。その「間」が物語をより印象的に仕上げていると思う。ある家族の日常を描いた「万事快調」と「恋愛依存症」のKarte.2がお気に入りです。
2017/03/23
ミーナ
引っ越しに伴い大好きな岡崎京子の本を妹にすべてあげたつもりが、この一冊だけ残っていた。岡崎京子の中ではかなりマイルドで、初読に感じるほどストーリーは記憶になかったものの、台詞の端々は心の隅に刻まれていた。平成初期の作品なので、家(いえ)電が活躍していることが新鮮だが、心の有りようは時代を超えて共通している。初読の時にはおそらく理解できていなかったであろうことが、今回、私なりに飲み込めたように思う。再読できてよかった。
2023/06/21
遠野
見開きページをまるごと使って描かれる絵がほんとうにびっくりするくらいよかった。狭くて暗い殻の中から、開けた風の吹く場所へぱっとまろび出たような、白と黒の冴えたコントラスト、詩的な、あまりに詩的な余白! マンガって、岡崎京子ってすごい……
2015/08/27
さなごん
怖いけど哀しい。哀しいけど怖い。リアルさが滲む。
2019/12/14
たけのこ
岡崎京子先生の短編集。やっぱり面白いですね。 先生の作品に通じるのはやはり死に対する距離感なのでしょうか。もちろん作品にもよるんですけど。世の中に満足しながらも、どこか空虚な部分をかかえて、そこが希死念慮とすぐ隣りあわせになっている。
2024/05/28
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