ディエンビエンフー (100%コミックス)
ディエンビエンフー (100%コミックス) / 感想・レビュー
中玉ケビン砂糖
、【アラビアンナイトからの逃避】、西島大介はどういう経緯でこんなものを描こうとしたのか、分からないと同時にむかつく、「世界一かわいいベトナム戦争」というコピーがまず心が空虚になるくらい萎えるし、続刊する意味も到底分からない、かわいらしいタッチの中に突然のグロテスクをぶちこむのが彼の十八番だとは思うが、タブーをすれすれの線で切り取っていく展開は本当にヒヤヒヤしてしょうがない、このタッチで「ソンミ村の虐殺」もかわいく描けるっていうんですか?
2015/01/05
さらば火野正平・寺
古本屋の105円コーナーで見つけたのだが、これは面白い!!!。ベトナム戦争が舞台の活劇漫画。主人公は日系アメリカ人の報道班カメラマン、ヒカル・ミナミ(17歳)。彼の目の前に凄腕の斬殺者が現れる……可愛らしい絵柄にシビアな内容が見え隠れ。アニメと時代小説を融合した感じ。この一冊だけでも味があるが、長編になっているそうだ。是非とも読みたい。プロローグに繋がるラストを見たい。
2013/09/14
白義
世界一かわいらしいベトナム戦争という副題が付いている。なるほど、確かに絵もキャラも可愛いし、話はベトナム戦争だ。それだけでなく、惚れ惚れするほどスタイリッシュでもある。可愛さとスタイリッシュさによるリアルの撹乱、ぼかしによる印象の強化とでも言うものがこのマンガには働いていて、それってつまり全モロよりモザイクの方がエロいという理屈なんだけど、もちろん単なる強化に留まらない西島ワールドが成り立っている。ナンバリング長編版も読んでみたくなった
2012/09/19
a crow
可愛い絵柄で必要以上に人が死ぬ。それこそ箸が転がっただけで人が死ぬほど。しかし泥沼化したベトナム戦争のなかでセックスやドラッグ、インモラルに溺れていく米兵というポイントをしっかり押さえているから見応えがある。さらに一段踏み込んで「本国で反戦を唱える芸術家たちは果たしてまっとうか?」という問いかけをしている点が独創的。
2013/11/18
kujira
どんな大事も結局ミニマムな話にまとめてしまうのがこの人のマンガの特徴なのかなと思った(←貶し言葉ではなく)。悲惨な戦争ですらボーイ・ミーツ・ガールストーリーの背景。人が何人惨たらしく死のうと、明日彼女に逢えるかもしれないドキドキで胸一杯。それは限りなくアンリアルなリアルなんだろうなあ、と思った。
2011/01/09
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