未来線上のアリア (メディアワークス文庫)
未来線上のアリア (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー
いーたん
釈然としない。こう何かモヤモヤする。でもそんな感じも好き。SFの世界観でのミステリー。オリジナル用語とか最初は慣れなかったけど、途中から惹きつけられてあっという間に読みました。 愛ゆえに人はどこまで自分勝手になれまた自己犠牲を貫けるのか。。。自分に突き付けられたように思います。余談ですがテラフォーミングは現実世界では火星が実行できる可能性があるらしいですね。予算や技術的に厳しいですがね。
2014/09/27
そのぼん
79年の長い旅路の末、あと6日間で目的の惑星へとたどり着こうとしていた航宙艦のなかで起こった悲劇の物語ー。艦長の死が確認され、機械の停止やその他の問題で艦内での酸素が確保出来ない状態になったとから極限の選択を迫られて・・・。恋愛要素も根元としてありますが、閉塞感や仲間を信じきることの難しさ、死への恐ろしさも感じる作品でした。
2017/01/14
Junichi Yamaguchi
『人間は泣きながら生まれてくる』… 主人公の手の平から溢れたのは、どれほど深い愛だったのか… 最低と最悪の狭間を切り抜く術は、想いの強さか⁈ 見返りを求めない愛は、無敵。。
2018/01/09
椎奈
≪2014.0828≫作風が今までと異なるが本質は変わらず。航宙艦で生きるには犠牲が必要でそれが最愛の人だったらどうか。これはいくつもの愛で成り立ち様々な愛の形があるが感じたのは切なく報われない愛だけ。自分が想う相手が同じように自分を愛してくれるとは限らない。でもその愛する人が幸せであるために行動する。愛し合える仲がどれだけ幸せなものか再認識した。他の視点でも読みたかった。今までの作品とは異なり繋がりもなくSFだから藍山すけしさんのイラストで良かったと思う。あとがきで書かれた次回作の青春小説が超楽しみ♡
2014/09/30
しずく
医務官に何か闇があるのだろうということはだいぶ前から気づいていました。それでも三人称にせず彼の視点で書いてあること…綾崎さんらしいです。この終わり方はとても好みでした。いや、好みという言い方は適切ではないかな。余韻は哀しさばかりなので。第一章の時点で科学官が好きで彼女に感情移入をしていたため、尚更結末では切なかったです。誰もが不器用で、それでも真っ直ぐな愛に嘘はないのでしょう。「……私の愛を知っていたのに。どうして裏切るような真似をしたんだ」彼女が新しい星でほんの少しでも幸せになれたら。そう思います。
2014/08/29
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