ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語 (アスキー新書 125)
ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語 (アスキー新書 125) / 感想・レビュー
えちぜんや よーた
普段、動画視聴はもっぱらYoutubeで、ニコニコ動画は見ない。ドワンゴという会社も名前ぐらいしか知らなかったし、川上量生会長もどういう方かは知らなかった。おそらく、ググればそれなりの情報は得られるのだろうが、それをしなくても、文章をたどっていけば、創業の経緯、同社の中核技術の概要、創業メンバーのひととなりが分かるようになっている。一歩間違えれば、ギークな人たちにしか読んでもらえないようなネタを、一般人にでも分かるようにしている。
2013/11/25
ゲオルギオ・ハーン
ドワンゴの沿革を子会社ニワンゴを設立し、ニコニコ動画をはじめるまでまとめた一冊。2009年発行ということもありニコニコ動画自体はそれほど紹介していない。もともとはアメリカのネットゲームや動画研修の環境サービス『DWANGO』の日本法人有限会社ドワンゴジャパン。DWANGOサービスが終了し、株式会社ドワンゴとして独立と紆余曲折のうえ、iモードが流行った頃に着メロなどで成功し、急成長した。iモードが終局したところ次のサービスとしてニワンゴを設立してニコニコ動画をはじめたという。
2022/11/12
白義
ニコニコ動画という、様々な新しい伝説が生まれる「場」を作った会社の、そもそもの創業から現在に至る物語。これ自体が日本のデジタルメディア史に咲いた伝説のように激動で面白い。Bio_100%というフリーのゲームクリエイター集団から始まり、天才たちと廃人たちが出会いドワンゴという会社が生まれ、通信ゲームだけでなく着メロにまで手を伸ばしながら、やがてニコニコ動画を生み出すに至るまで、そこに関わった膨大な人々の一大群像劇としてドワンゴ、そして日本のケータイも含めたデジタルメディア史の歩みが静かに熱く描かれる
2015/08/05
緋莢
ユーザーが投稿したコメントが画面上に流れる「ニコニコ動画」。今までの動画サイトとは一線を画したニコニコ動画を生み出した「ドワンゴ」という会社。オンラインゲームから始まり、携帯電話の着メロで一世を風靡した会社が何故、「ニコニコ動画」を開発するに至ったか?廃人と奇人と天才によって運営されてきた「ドワンゴ」の軌跡。
2016/03/13
遅筆堂
私が最初に手に入れたパソコンがPC-8801 FRという機種でもう25年前。この本では、ドワンゴの主力メンバーの遍歴を、ほぼこの頃から順を追って書かれているので、自分のことも思い出しながら楽しく読めた。パソコン通信の頃の話しなど、誠に懐かしい。あの頃のことを最近パソコンを始めた人にいくら説明してもあの楽しかった思いは伝わらないのだけれど、同じような時間を過ごしていたのがドワンゴに関わった人たち。私は文系事務職というつまらない人生を選択したが、彼らはどんどん成長する。こういう選択もあったのかと思いは複雑だ。
2011/09/24
感想・レビューをもっと見る