シアター! (メディアワークス文庫 あ 1-1)
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シアター! (メディアワークス文庫 あ 1-1) / 感想・レビュー
佐々陽太朗(K.Tsubota)
有川氏の小説を読んでいていつも感じることは、小説の奥底にある氏の想いは気高くしかも深いものがあるにもかかわらず、あくまで小説としては軽く読みやすいものに仕上げているのではないかということ。そして文学性よりも読者を楽しませることを優先しているのではないかということ。読者を自分の作品世界に引き込み、楽しませ、充分に満足させること、それがプロの小説家なのだと有川氏は言っているような気がする。
2010/05/28
kishikan
図書館戦争に代表されるように、有川の小説は、ライトノベル、エンタメ小説っていうことになるんだろうけど、若者に人気というのも分かるような気がする。まず、読みやすい。読み終わった後味が良い。軽い(重苦しくない)。人によってはそれがマイナスに働くこともあるかもしれないが、でも良いじゃない。楽しいんだもの。それに演劇(劇団)がテーマになっているところが、僕にとっては興味深かったのですから。演劇ってアンダーグラウンドっていう評価が多いんだけれど、それを爽やかなラブコメにするところが憎いネ!第2作も楽しみ!
2010/03/21
射手座の天使あきちゃん
初有川さんでした、凄く新鮮 面白ーい!! v(^-^) 赤字を抱えた小劇団の再生物語ですが、鉄血宰相の周りに色んな愛が溢れていました、それを仕草や、さりげないセリフで表現してあって 最後の展開も甘すぎず大人好み(笑)
2010/01/09
kaizen@名古屋de朝活読書会
有川浩のシアター! (メディアワークス文庫) を読みました。 「演劇を見慣れていない人でも気軽に楽しめる分かりやすい舞台がとても好きです」という台詞があります。有川浩の目指しているところがわかりました。「文学を読慣れていない人でも気軽に楽しめる分かり易い小説」を目指しているのではないかと。 入手の都合上 シアター!〈2〉 を先に読んでいました。 シアター2は、シアターを読んでいなくても,単独で面白いと思ったのが感想でした。鍵は、分かり易さと、話の軸が1冊ごとにしっかりとしてる点。
2012/09/09
ntahima
塩・海・空・鯨の自衛隊三部作+1とウルトラマン世代との出会いは必然だったと思う。そして生粋の関西者としては当然『阪急電車』にも手が出る。合わないかもとの危惧を抱きながらも【本の本】だからと読んだ『図書館戦争』は予想通りと言うか… 今までテーマ読みだったが今回初めて自分にとって全く未知のテーマについて読む。劇団再生プロジェクトX!今までの作品にも増して読み易く、殆ど漫画的ノリ。でもこれは批判ではない。漫画王国日本では私の年齢でも充分に漫画世代であり漫画的はリーダビリティの別語でもある。今すぐ続編が読みたい。
2012/08/09
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