映画式まんが家入門 (アスキー新書 152)
映画式まんが家入門 (アスキー新書 152) / 感想・レビュー
AQL
第1部の理論編、第2部の実践編、どちらもすこぶる面白く甲乙つけがたい。以下備忘:リュミエール兄弟「列車の到着」に起源する奥行き方向のダイナミズムを取り入れた黎明期の映画的まんが→構成主義を持ち込んだ田河水泡「のらくろ」に代表される舞台的(平面的)まんが→手塚治虫「新宝島」に始まる戦後の映画的まんが、という屈折。手塚の「ストーリー(まんが)」は単にドラマやプロットという意味ではなく、時間の長い積み重ねを描く「歴史」文学でいうところの「サーガ」あるいは「大河ドラマ」に近い概念。
2018/01/06
kobaatsu
相変わらず本としての作りは甘い(誤字はあるわ注の基準がわからんわ)だけど、これは、おもしろい。単なる起源探しではなく、「まんが」が「映画的」であることはどういうことかということについて手を動かしている。石森「まんが入門」を読み返したくなったところで、前二作なんたらメーカーとは違う、本当の実用書であると思う。
2010/06/14
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