夜が運ばれてくるまでに ~A Book in a Bed~ (メディアワークス文庫 し 1-2)
夜が運ばれてくるまでに ~A Book in a Bed~ (メディアワークス文庫 し 1-2)
- 作家
- 出版社
- アスキー・メディアワークス
- 発売日
- 2010-12-25
- ISBN
- 9784048702355
夜が運ばれてくるまでに ~A Book in a Bed~ (メディアワークス文庫 し 1-2) / 感想・レビュー
優愛
「さくひん」「りゆう」「してほしいこと したくないこと」が好き。きっと紡がれた言葉だけじゃ温度が足りなくて寂しく感じるけれど、それを上手く調和させているのが柔らかなタッチで描かれた挿絵。読む時の感情の在り様によって胸がちくりとするお話は毎回違うんだろうな。何事も決めつけずに根本にまで目を向けて生きていきたい。夜になる前に、光のあるうちにすみずみまでその人の事が少しでも理解できるように。この本の世界に入り込んだほんの一瞬だけ、この絵のようにじんわりと色彩が広がって沁み込んでいく素敵な感覚に浸れるのです。
2015/01/15
ちはや@灯れ松明の火
灯りを消して、ひたひたと満ちていく夜に漂う。ほどけていく意識が心地よくて、もうずっと、このまま眠り続けていたいと。それは、本当?耳の奥で誰かがささやく。悲しいから?辛いから?どれだけ苦しくたってあなたはここにいるのに。壁にぶつかるくらい前に進んでいたの?ほら、また今日も誰かがいなくなる。あなたではない、あの人が。そう、それは嘘。いつか必ず終わることを知っているから、それが恐くて目をつぶる。前に進むしかないのに、ちらちらと後ろを振り返って。本当は、夜の波が遠ざかった後、朝が変わらず来るのを待っているのに。
2012/12/07
♡手乗りタイガー♡
こっちは「眠るまでの一時に。」全25篇の短編集です。たしかに、眠る前にはぴったりくらいのページ数、そしてホンワカとしたイラストに癒されまくりマクリスティーです^^bまあ…眠る前に読んでないけどねテヘペロ☆ 個人的には「あじわい」と「うんめい」が好きでした。てか寝る前に読むっていうコンセプトなんでしょうが、結構深いことばっか書いてるので目がさえてしまうような…時折キノっぽい話もあったりしてかなり楽しめました^^v
ひめありす@灯れ松明の火
夜、目を閉じて、一番最初に思い出すのは誰の顔?今日の出来事を一番最初に伝えたいのは、一体だぁれーーー??大好きな人の横顔、喧嘩をした友達の表情、久しぶりに聞いた優しい声の持ち主。眠りと覚醒の狭間たゆたう意識。漣のように訪れる睡魔に引き寄せられるとろりとした思考。覚手探りに引き寄せたら、突き落とされる夜の淵。貴女の様になりたい。貴女の様に幸福に言葉の神様に愛されたい。だけどどんなに不幸に悩んでも、それは私が生まれない理由にはならないから。一人きりで眠れない夜に落ちても、闇の中星の囁きにそっと耳を澄ましている
2011/01/02
呉藍
第二弾が出るとは思ってなかったから素直に嬉しい! 相変わらず考えさせられるけど、読み返したそのときによって好きなところは変わりそうだなあ。今回は「さくひん」「たいせつ」がマイベストかな。ふとしたときに見直して、この絵と詩にひたりたい。(そういえば、あとがき無いんだ……)
2011/05/05
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