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明日も彼女は恋をする (メディアワークス文庫)

明日も彼女は恋をする (メディアワークス文庫)

明日も彼女は恋をする (メディアワークス文庫)

作家
入間人間
出版社
KADOKAWA
発売日
2011-12-26
ISBN
9784048709705
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明日も彼女は恋をする (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー

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Yobata

『過去の改変』から戻ってきたわたしに待っていたのは、ニアの死,そして自由に歩ける足だった。ぼくに待っていたのは、マチの死であった。松平がいなくなった世界に飛んだわたしは、ニアの死という不幸と自分の足で歩けるという幸福の狭間で苦悩する…。ぼくは、松平に頼み、再び過去へ、海難事故に遭うというマチを助けに行く…。ニアの死,マチの死を結ぶ秘密は、この島の神様と言われたヤガミカズヒコ?そしてそれぞれの運命の日、ぼくは海難事故の日,わたしは中止されていなかった自転車レースの日を迎える。不仲になってしまったが「過去」→

2012/07/16

美羽と花雲のハナシ

なるほど!表紙とあだなの意味と伏線は全てそういう事だったのか。男女3人と小さい4人が絡み合い、時間と人称は交差し合う。見方を変えれば、視点と想いの数だけ物語となり事件と化す。男の戦いの物語である。少女の葛藤の物語でもある。更に少年の贖罪の物語でもある。過去に戻ることが出来ても、そこにあるのは別の世界線かもしれない。新たな未来に到達することが出来ても、そこにあるのは別の因果律かもしれない。時間は連続的に繋がってはいない。けれど、恋する気持ちは途切れることなく彼らに告げる。昨日も今日も、そして明日も恋をする。

2013/01/13

エンリケ

間違って後編を先に読んでしまった。タイムパラドックスを主軸にした純愛小説。登場人物達の人間関係が今一つわからず読了。前編を読んでいればおそらく面白さも倍増しただろうに残念。四人の同級生が大切な人に訪れる不幸を防ぐ為、過去にタイムトラベルするのが粗筋。しかし一人の不幸を防ぐと別の人物に不幸が訪れるという、トレードオフの法則が切なかった。運命は変えられるが不幸は防げないというのがこの物語の主題か。語り口調は軽いが、テーマはかなりシリアス。大切な人を救う為に時間の障壁をも越える執念に、最後は少しゾッとした。

2016/03/04

さばかん

これは上巻から読み直すと、いろいろとスッキリするのだろう。一度読んだだけでは、もう一回最初から読みたい、って思わされるだけであろう。物語の着地点としては、途中から予想はついていたけれども予想外というか、上手い具合に仕掛けられていて、なるほどなぁと思ったり、そういうことねって思ったり、まぁ納得のできる良いお話だったんではないでしょうかね。

2012/01/06

黒瀬

気になる終わり方だった前巻を読んですぐ手に取った下巻。表紙の人物が…。これも絶対に映像化できない。映像化したらトリックが成り立たない、つまり叙述トリックに含まれるのか。過去改変から戻った「わたし」に待っていたのは彼の消失。そして歩けなかった「わたし」の足が元通りに。島の住人は誰も驚いていない。変わってしまった世界線で彼は九年前に死んでいた。では「わたし」はどうするか。決まっている。取り戻しに行くのだよ!

2017/05/01

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