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遠き落日 下

遠き落日 下

遠き落日 下

作家
渡辺淳一
出版社
KADOKAWA
発売日
1979-09-01
ISBN
9784048722544
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遠き落日 下 / 感想・レビュー

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美雀(みすず)

野口英世の功績は日本より海外の方が大きい。日本では発生していない黄熱病中心に研究していたからなのか?医学者としての野口英世が母国であまり語られないのが何となく分かる。もう一度、奥さんを連れて日本に帰りたかったんだろうなぁ。

2015/01/01

kazn777

渡辺淳一による野口英世の人物評伝である。毎日その顔を拝んでいるが、実際はよく知らない歴史的人物ではある。敗戦国会津の貧農の出で、医師試験に合格しながら、明治時代の学歴至上主義の日本の医学界で差別されることを嫌い、新天地アメリカで下働きをしながら努力と研鑽を重ね、実力を評価され栄進していく、日本人好みの立志伝である。実は、左手の不具をネタに同情を買い、借金をしまくり放蕩と浪費を重ね、踏み倒し、何らの躊躇も反省もなかったという人間臭い人物であったという。自らの医学的名声に殉じた英雄の寂寞感を知る一冊である。

2013/07/30

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