一九五二年日航機撃墜事件
一九五二年日航機撃墜事件 / 感想・レビュー
you123
松本清張が月刊「文藝春秋」に「日本の黒い霧」シリーズ(本格的ノンフィクション)の連載を始めたのは1960年1月号からだった。 この作品は、それに手を加えさらに隠された部分を暴こうと、試みた作品である。 1985年の、520名もの犠牲者を出した日航機墜落事故も興味深い。
2011/02/22
へっぽこぴーすけ
1952年に実際に起きたもく星号墜落事故を、作者なりの解釈で彩った半フィクション。墜落原因の動機に無理があったり、途中で墜落事故そのものより烏丸小路さんの謎に焦点がスライドしたりと、読んでいていまひとつスッキリしないお話でした。それと、事実とフィクションをこれだけ際どいラインで混ぜる行為は良いのかな、とちょっと疑問。ボイスレコーダーの会話(想像)の挿入位置とか。
2009/12/24
ゆう
フィクションとノンフィクションの境目が分かりにくく、本事故が現実ではどこまで事実が明らかになっているのかをちゃんと知らなければ誤解が生じそうな危うさはある。もっとも、時代が時代だけにほとんど分かってない事だらけだろうし、フィクションとして楽しめば「事故の背景にそんなこともあったのかも知れないな」と想像が広がる作品だった。
2018/08/02
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