黄昏ゆく街で
黄昏ゆく街で / 感想・レビュー
高宮朱雀
ずいぶん前に読んだので記憶が曖昧だけど、確か未完で終わった一冊。この続きは永遠に読む事は出来ないが、どういうラストで締め括られたのだろうと思いを馳せる。 最後まで彼は自分のスタイルを変えなかったというか、自身を取り囲む全てに抗い続けていたのかなという印象と、恋愛小説なのだけど、どこか私小説のようでもあり、読みながらフィクションなのか否かのボーダーラインに混乱させられる描写が多々あった。それはこれまで読んで来たどの小説にも通じている。 天才とはこれほどまでに孤独な生き物なんだろうか。
nana_hyr
1992年~1993年。車のCM見て好きになり、十七歳の地図買った直後に亡くなった。
Masa
きっと彼の経験したことの一部なのだろう。 後半グッと引き込まれていった。 後半のたたみ込む詩的表現はさすが。
2022/03/27
瀬門春壱
恐ろしく下手くそな文章(というか混乱)の中に、尾崎の心が確かに見える。 「ねえ、僕らこんな街でまるで誰よりも悲しいと言いながら暮らしているようだ。」 この繊細さを持ち合わせて生きていくことはできない。合掌。
2018/05/03
ヘビメタ小僧
尾崎の処女小説。意外に文才がある。恋愛の形を問うているが、人の深い部分をも考えさせられる。
2008/01/20
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