アンジェリーナ: 佐野元春と10の短編
アンジェリーナ: 佐野元春と10の短編 / 感想・レビュー
aoringo
佐野元春さんの曲をもとにした作品10編。佐野さんのことはあまりよく知らなくて読むのを後回しにしてたが、お互いの個性がぶつかることもなく、どれも澄み切った透明感のある物語だった。いつもの小川さんらしい少し不思議で繊細な世界観に浸ることができて満足。小川洋子さんとても好きなので作品の源となった音楽にも興味が出てきた。江國香織さんの解説もすてきで読まず嫌いにならなくて良かった。
2018/08/12
wanichan
佐野元春の大ファンである小川洋子さんが彼の曲の中から10曲を選んで短編ち仕上がりました。二人とも大好きなので、一気に読んでしまいました。まずは歌詞をじっくり読んでから、小説の世界へ。日常のちょっとした隙間に入り込んだような透明感のある文章が、元春の曲に合っていて、相乗効果でどちらも楽しめました。読後は10曲を聞きました。
2014/12/16
ロッキーのパパ
佐野元春ファンを公言する作者が元春の曲をモチーフに書いた短編集。歌詞をそのまま物語としたのではなく、作者の中に湧き上るイメージを描いている。そのため、作品はいかにも小川洋子の世界で、ぼくが思っている元春とはイメージが異なるところもあった。ただ、どの作品もそこはかとなく元の曲のイメージを感じることができ、楽しく読めた。収録作では「彼女はデリケート」が一番お気に入り。
2011/12/29
rinakko
再読。幾度目かの。左足の記憶を失った語り手が、温室管理人と温室で過ごす時間を描いた「首にかけた指輪」が好きで、この短篇集を読み返すたびに、『アンジェリーナ』に入ってたんだった…と思う(短篇集あるある、じゃないですか?)。他には、「水のないプール」と「金のピアス」がお気に入り。
2023/06/02
りりるら
佐野元春さんの曲を聴きながら読んでみた。やっぱり『ガラスのジェネレーション』が好き。「君はどうにも変わらない。悲しいけれど」の歌詞が切なく、作中の傷付いた少女の気持ちそのものだった。さすが小川さんだ。
2022/09/25
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