ラヴレター
ラヴレター / 感想・レビュー
げんちゃん
岩井俊二2作目。母の思い出の映画だそうで本を手に取りました。主人公の博子が亡くなった婚約者の藤井樹に届くはずのない手紙を書きます。そこからの展開がこの作品の鍵になり過去が左右される所だと私は感じました。読んでいくうちに自分が予想していたものよりも切なかったです。話の中である人の「一目惚れって信じますか?」の問いかけがとても考えさせられました。
2019/08/05
ゆかーん
カドフェスの中の一冊。何故、今更「ラブレター」なのかと思いつつも、読み終われば素直に感動していました。愛する人を失う悲しみから逃れらない博子さん。雪山で遭難した、婚約者の樹が亡くなった事実を受け止めきれず、彼へ届くはずのない手紙を書きます。そして奇跡は起こるのです!彼からの返信を受け取る博子さんは、樹との文通を始めます。「想うことは幸福なこと」とあるように、愛する人を想い続ける彼女の姿は、とても素敵です。報われないと心の片隅で分かっていながらも、それでも彼を想い続けたいと願う、彼女の愛に感動しました!
2017/08/06
ミーコ
数ページ読んで 過去に読んだ事が有る!と気付く。これは博子さんと藤井樹さん と言うより、樹君と樹さんのお話なんですね。博子さん 一目惚れ・・・は初恋の相手と似てたから❔と複雑な気持ちに…。割り切れないですよね。甘くもあり切なくもあるラブストーリーでした。映画も観てみたくなりました。
2017/01/12
キラ@道北民
長田弘さんの『小さな本の大きな世界』に出てきて、何度目か分からない再読。文通や貸出カードのアナログ感と、神戸と小樽のレトロな街並みが話の切なさを引き立て本当に素敵です。映画も見てるので、脳内は中山美穂、豊川悦司で話が進みます。
2016/09/30
あいら
亡くなった婚約者が中学時代に住んでいた住所に、ちょっとした悪戯心から手紙を出した博子。 そしたらなぜか婚約者と同姓同名の人から返事が返ってきて・・・。 やがて始まる奇妙な文通。 亡くした恋人の影を追い、思い続けてしまう切なさ。 正直いろんな所でツッコミ所満載だったんですが、なんと言うか想い続ける一途さのようなものに説得されつつこういうものなんだと納得しながら読みました。 図書カードの悪戯はなんだか素敵だなぁ・・・と思いました。
2019/05/07
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