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玩具修理者

玩具修理者

玩具修理者

作家
小林泰三
出版社
KADOKAWA
発売日
1996-04-01
ISBN
9784048729529
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玩具修理者 / 感想・レビュー

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nobby

関連作品にむけて単行本にて再読。2年半前の初読では、不確定に一喜一憂させるタイムリープの魅力を捨てて自分含めた周囲の存在への不安を掻き立てた「酔歩する男」の印象が強かった。何より最後にオチとして目にする名前には思わず「だろうね…」今回の目的は表題作「玩具修理者」。40頁強に凝縮される奇想天外かつ極めてグロさ溢れる衝撃…意味不明の言葉とともに玩具を修理してくれる謎の人物。その対象は人形にゲームに何でもOKとくれば、そこに行き着くのは予想通り(笑)あらためて冒頭の不思議なシチュエーションあっての結末が上手い!

2020/08/31

文庫フリーク@灯れ松明の火

壊れたおもちゃを無料で修理してくれる玩具修理者。それは子供達だけの秘密。お人形・ラジコンカー・ゲームソフト。国籍不詳、性別年齢不明の修理者は、まず持ち込まれた「複数」のおもちゃを徹底的に解体。バラバラにした何十、何百の混在するパーツを前に玩具修理者は叫ぶ。「ようぐそうとほうとふ」「くとひゅーるひゅー」「ぬわいえいるれいとほうてぃーぷ」ラヴクラフトも苦笑するに違いない(笑)依頼者の希望通りに玩具修理者は修理する。違うおもちゃの部品が混じっても、なぜかちゃんと動く。では壊れたのが生物だったら?例えば死んだ猫→

2012/09/13

ままこ

デビュー作にして第2回日本ホラー小説短編賞の表題作。クセある独特の文体。奇妙でグログロシュール。読み手を選ぶと思うが私は楽しめた。書き下ろし「酔歩する男」は混沌としていて悪夢そのもの。こちらは途中で読むの挫折しそうになった。改めて早逝が残念。未読作品をぼちぼち読みたい。

2022/08/27

夜長月🌙@新潮部

「玩具修理者」が一番おもしろい。怪しいおもしろさ。いや、不気味なおもしろさか。こんな突拍子もない話をよく考えたものです。一番つまらないのは「酔歩する男」。どうしちゃったの?グダグダなお話し。実はこの本には2作品しか載っていないのですがあまりにも落差が大きいので一位と最下位みたいに書いてみました。

2018/03/25

瑪瑙(サードニックス)

『玩具修理者』は昔映画を観たことがあり、読友さんが感想を書いていて原作があることを知った。映画とは少しストーリーが違っていたけれども大筋は一緒で、しかも描写が細かくて結構グロテスクだった。ラストは映画の方が好みかな。『酔歩する男』は私の鈍い頭では理論についていけず、途中でそこはただ読むだけにして(理解しようという努力はせず)ストーリーを楽しむ事に専念した。ラストはちょっとゾッとした。ストーリー自体は好みかも。

2016/01/15

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