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をんな紋まろびだす川

をんな紋まろびだす川

をんな紋まろびだす川

作家
玉岡かおる
出版社
KADOKAWA
発売日
1997-02-01
ISBN
9784048730143
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をんな紋まろびだす川 / 感想・レビュー

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kazu@十五夜読書会

いまだに封建制度が残る。明治時代の終わり、川の舟運の盛んな農業地域のいまだ根強く残る「家」「家長」。嫁いできた嫁の持つ紋「をんな紋」娘に伝わる紋。豪農青倉家の家長父を早くに亡くし、再婚しない母、妹、祖母の女だけの世帯になった師範学校を出た長女袖喜のたどる運命。酷い悪人は登場しないが、頼りない亡き家長の弟、親戚の幼馴染従妹の嫁いだ女たらし&マザコン?の夫、真面目すぎる袖喜の恋の相手。すっきりしない歯がゆい物語だった。これ3部作だから後どう展開するのか読み進めたい。

2012/12/24

星落秋風五丈原

明治43年10月、豊穣の播磨平野。期待通り豊かな実りを得た村では、娘の嫁入りがあいついでいた。小作人七十人とも言われる大地主の青倉家の長女・柚喜は、明石の女子師範学校に通う十七歳。幼なじみのハルの晴れ姿を、一目でいいから見送りたいと朝いちばんで帰省してきた。三つ違いの妹の佐喜は、「綺麗やったろ?」とまるで自分のことのように誇らしげだ。ひさしぶりに会う彼女は、また愛らしくなったようだった—。秋より深く染めあげられる女たちを描く、生々流転の長編小説。

2000/07/06

井戸端アンジェリか

明治時代の女は悲しい。特に総領娘はしんどいなあ。昭和の総領娘としましては、家が名家でもなし妹が佐喜のようじゃなくホッとしております。佐喜にも壮児にも津多にも腹が立つ。でもそれが正しい時代だったんだと思いながら、自分より家を取った柚喜が一番腹立たしい。 三部作になっているそうで、これは柚喜がこの先どうなるのか見届けなければ夜も眠れない。

2015/01/19

マンゴープリン

巻頭と巻末の表現から、主人公柚喜が家のために結婚し子をなしたことがうかがわれる。当時の家のしきたりや、兄弟の序列などが描かれ興味深い。そんな姉妹に育ち、仲が良かった妹と1人の男性をめぐって仲違いし、哀しい結果になる。別れを決意した彼女と、それを承服しできないながらも受け入れざるを得なかった彼の心情が哀れ。

2015/06/06

ひろたけ

明治時代の女系家族、家を継いで行くいく大変さ、苦悩、 なかのいい姉妹の心が壊れてしまう、後半がきになって一気読み(古本屋で手に取った、初めての作者)

2013/11/08

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