バイバイ (KADOKAWA新文芸)
バイバイ (KADOKAWA新文芸) / 感想・レビュー
マリリン
鷺沢萌の作品を手にしたのは初。嘘は自身を守る事もできるが同時に深い傷を負う。受容される事で心の傷は癒され、瘡蓋が取れた時に人間本来の姿に戻れ本当の愛を育むことができるのだろうか。他の作品も読んでみたい。
2018/03/18
na-
誰にも嫌われたくないからみんなに優しくする。自分の気持ちがわからなくなる。読んでいて、こういうところ私にもあるよなーとすごく共感してしまった。ショーリはみんなのこと好きだけど愛してないんだよね。愛してほしい身にとってはそれはすごく切ない。
2010/03/03
ヤス
人に嫌われたくないから嘘をつく。まわりにいい人と言われたい、好かれたいから嘘をつく。嘘が嘘をかさねて自分も傷つき、付き合っている3人の女性も傷つけた主人公。んー、複雑。でも嘘はやっぱりダメだと思う。
2010/02/03
denden
生きていれば45歳、働き盛りというべき年齢だった鷺沢さんが亡くなってちょうど10年たつ。読んでみて「古風な作家」なんだなとの印象が深い。文中にある風船を持った幼い少女の描写、その差し入れ方など実に古風だ。 3人の女性を手玉によるような男の生き方など、正直どうでも良いが(笑 作者が伝えたかったのは、生きることの正直さと決断だろうか・・ 鷺沢さん、人を悲しませる決断なんかしちゃだめだよ。「アイダが何処へ行ったのか、誰か教えてくれないか。話したいことがあるんだ。」『誰かアイダを探して』から・・
2014/09/03
kinoko
3.5点
感想・レビューをもっと見る