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聖戦ヴァンデ 下

聖戦ヴァンデ 下

聖戦ヴァンデ 下

作家
藤本ひとみ
出版社
KADOKAWA
発売日
1997-03-01
ISBN
9784048730303
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聖戦ヴァンデ 下 / 感想・レビュー

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マッピー

勝つためには手段を選ばないジュリアンに対して、農夫や女子供老人たちを見捨てることもできなければ、無理に締め付けることもできなかったアンリは、あまりにも不利だった。 正義だなんだと信念を持つ者は作戦を立て、采配を振るうが、先頭に立って戦っているのはどちらも一般庶民なのである。 戦うことで利を得る庶民はいない。 立場によって異なる正義の、どちらかだけを善とすることは意味がない。 だけど、革命軍の中枢にいながら革命軍の過ちを指摘し、なお、アンリとの友情を忘れなかったニコラは、この物語の良心と言えるだろう。

2015/10/31

星落秋風五丈原

史実に基づき悲劇になだれ込む若者達。

2006/05/02

こまり

図書館から借りた本で、失くした時はどうしようかと思いました(´ - ` ; )実際の出来事を基にしたお話であるので、だいたいこうなってしまうのだろうかなとか考えてしまいますが、仏史に詳しくない私は最後まであれ?どうなるの⁉︎って感じですごく面白かったです。また、「事実は小説よりも奇なり」とはちょっと違いますが、今日までのたくさんの戦争や戦いもそれぞれの大義名分の元で戦い、それぞれ人道に反することもして、その中で勝敗が決してきていて、アニメのように絶対的な悪のいない戦いはどうしたって辛いなと思いました。

2014/11/29

あき

導き手の困難さ。農民たちは土地を離れたくなかったはずなのに自ら出て行くことを望み、結局は帰りたいと勝手に戻りだす始末。アンリたち指導者の思い通りにならないどころか踊らされている感。そんな農民たちでも導き保護するのが自分たちの領主の役目であるというアンリ。さすがだなと思うのと同時に悔しいだろうなとも思ってしまう。一方ジュリアンはロベスピエールに見放されたと愕然とする。でも実は最後まで目をかけられていたよう。ジュリアンの書いたのビラや無記名の手紙が、密かにロベスピエールの支え的存在になっていたところが面白い。

2012/03/03

ザッハトルテ

フランス革命の最中、革命反対派ともいえないような農民、女性、子供まで8万人も殲滅したなんて初めて知りました。ただ自分たちの土地で農業をして、神父さんを敬って暮らし続けたいだけだったのに。

2016/02/11

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