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ウォーレスの人魚

ウォーレスの人魚

ウォーレスの人魚

作家
岩井俊二
出版社
KADOKAWA
発売日
1997-09-01
ISBN
9784048730587
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ウォーレスの人魚 / 感想・レビュー

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チロ子

図書館本。私たちがイメージする「人魚」と全く違う。人魚の話以外にも興味深い話も多く、460pの長編だけどすぐに引き込まれ全く予想出来ないことが次から次へと起こりすごい!一気読み。SFなのに現実的、クオリティーの高さに脱帽です。この作品の人魚は見た目はほぼ人間。泳ぎが得意なだけで陸上でも生活可能。じゃあ人間と人魚は共存出来、大差ない?ここが大きなテーマになり興味深く衝撃な展開が待っています。連休中になんと壮大な物語を読んだんだろう。素敵なレビューを載せてくれた読友さんに感謝!!

2019/05/05

えも

あの進化論のウォーレスが晩年に出版した奇書「香港人魚録」を皮切りに、海に適応したホモ・アクアリウス=人魚という設定で描かれたSF小説▼ローレライの唄の解釈、不老長寿の理由、凄絶な繁殖方法など、進化論的な視点で説得力を持って読ませてくれるし、学者の業(ごう)もひしひしと伝わる▼こういうの、好きだなあ♪▼あと、途中で気付いたんだけど、1997年に出版されてて、時代設定が2012~16年。つまり今読むと過去の話なんだな、これが!

2020/08/25

目玉おやじ

人類は海からやって来た?陸に上がった我々ホモ・サピエンスと、海に残ったホモ・アクアリウス。ローレライや八百比丘尼伝説などの人魚伝説を、進化論の常識を覆すトンデモ科学で追い求めるSF作品-。作中に登場する『香港人魚録』なる架空の書には浪漫を感じる。実在するなら、読んでみたいくらい。もともとは映画の原作用として書かれた作品なので、スピード感溢れる展開も魅力。敢えて難を言わして貰えば、結末には無理やり感を感じたが、人魚伝説の浪漫、海の浪漫、科学的浪漫を一度に楽しめるお得な作品だと思う。

2010/06/02

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

新たな人魚伝説の誕生。いや~面白いっ!思わず想像力が掻き立てられる。内容、ページ数ともに読み応え充分です。この本を読むと「人」としての定義がどこにあるのか、考えずにはいられません。★★★★

2009/06/29

なずな

サイエンス系の小説はテンポが重要だと思っているが、この小説は本当にテンポが良かった!学術的な話も出てくるが分かりやすいし、人魚の描写も現実的。海にはもっともっと不思議が眠ってるとわくわくさせてくれる。海の生き物っていいなあって思ってしまったのは確か。人魚が本当にいてもおかしくないと思えたし、歴史の謎や家系の謎が解かれていくのもとても楽しかった。最近、よくのどが渇いて水ばかり飲んでいるのは、私の体が海に還りたがっているせいかも。笑。

2010/05/17

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