さよならブラックバード
さよならブラックバード / 感想・レビュー
きっき
作者の名前を見て、時の経過を強く感じました。この作品が生まれてから20年近い月日が流れた今でも、学校でのいじめが減ってもいない、更にはいじめによる殺人、自殺と、事態がエスカレートしている現実を思い知らされました。小学6年生と中一の大きな壁。主人公が一冊の本から希望の光を見いだし、いじめから目をそらさずに立ち向かっていく姿に、少年のたくましさ、成長が感じられました。少年の両親像は、作者自身を反映させたものなのでしょうか。また別の作品も読んでみようと思います。
2016/03/01
4545
2000/5/24読了。中学生のいじめに対して、かなり現実的に書かれている。暴力、恐喝、万引き、ホームレス襲撃、教師の見て見ぬ振りなど現実に行われているであろうことばかり書かれている。主人公は、知り合いになったホームレスから合気道と物事に対する考え方を教わり、それを元にいじめっ子に反撃し勝利する。合気道と言う暴力に対する「力」を手に入れたが、実際、いじめられっ子の全てが「力」を手に入れられるわけではない。でも、彼の言いたかった「気構え」が伝わって欲しいと思う。そういう意味で、中高生に読んで欲しい作品ですね
こっこ
いじめ部分は辛くて悲しいが、 立ち向かえて勝利してほっとした。今の陰湿ないじめにも効果があればいいなとねがう。
2015/08/17
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