海燕ホテル・ブルー
海燕ホテル・ブルー / 感想・レビュー
のぶ
20年以上積読にしてあった本。船戸与一が世を去って6年余り。久々に船戸節を味わいたくなり手に取った。主人公は傷害致死で刑期を終えて出獄した藤堂幸夫。昔の知り合いの伝をたどり、廃墟となった「海燕ホテル」に居を構え、裏切られたことへの復讐と、新たな野望の実現の時を待つ。ところが、その地で出会った妖艶な一人の女が、彼の運命を狂わせる。官能的なシーンはあるものの、いつもの船戸作品の荒々しさはなく、どろどろとした情念の世界が描かれている。久々に読んだ船戸作品だったが、血たぎるような感覚は味わえなかった。
2021/06/28
すぴか
男の人って、、、惚れた女のためなら、なんだってできるものなのでしょうかね・・・・。と思いながら読みました。それにしても、玄さんがかわいそう・・・。
2014/11/23
takeshi3017
船戸さんとしては珍しい政治色の全くない、情念の日本風サスペンス。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file3/neta10103.html
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