夜光虫
夜光虫 / 感想・レビュー
マサキ@灯れ松明の火
加倉昭彦…元日本のプロ野球選手、今は、台湾野球で八百長試合を請負い汚い金を稼ぐ日々。黒道(ヘイタン)に食い物にされ、彼の中の狂った獣が解き放たれた。そして、呪われた家族すべてが憎悪を剥き出しにして、複雑な争いへと突き進む。ノンストップノアールアクションの開幕です。
2018/02/15
達ちゃん
なかなかの読み応え。加倉の壊れっぷりが怖い、怖い。何人殺めたの?
2024/10/15
aocchi
馳星周氏のノワール小説は何度か読んだが、やはり自分には合わないと思う。裏切り、金欲、物欲、プライド等の人として晒したくない部分を全て晒してしまうノワールは読んでいて辛くなる。加倉も台湾マフィアもそれに絡む球団関係者やマスコミも全てが気持ち悪くなった。それにしてもここまでノワールを書ける馳星周氏はある意味凄いかも。
2018/12/25
ふう
1998年の作品。昔の馳はこんなだったよなーと懐かしく再読(「とち狂ってる」って久々に読んだかも)。入り組んでるようで案外世間は狭いって感じの人間関係だったが、とにかくまぁ人が死ぬわ死ぬわ。ひたすらしらを切り、ごまかし、丸め込み、一人黙らせてももう一人、また一人…と、もうどうにもならないスピードで転がり堕ちていく加倉と、その運命の女、麗芬とのドンパチ血まみれwを経ての切なさのあるラストシーンは印象的。台湾の海でたゆたう夜光虫は次はどこの海で弱々しくもしぶとく光を放つのだろう。この続編、ちょっと期待。
2017/05/22
みかりん
初読みの作家さん。日本のプロ野球選手の加倉。怪我を理由に台湾へ。そこで台湾のヤクザに八百長を持ちかけられる。八百長で儲けてまでは良かったんだけど、ばれそうになって殺人を犯してしまう。そこからがドンドン追い詰められていきます。長い話なんですが、最初から最後まで息苦しいほどのスピード感。壊れた家族。他の本も読んでみたいです。
2020/09/30
感想・レビューをもっと見る