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恋愛中毒

恋愛中毒

恋愛中毒

作家
山本文緒
出版社
KADOKAWA
発売日
1998-12-01
ISBN
9784048731409
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恋愛中毒 / 感想・レビュー

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ベイマックス

主人公は美雨。離婚している。翻訳業だけでは生活出来ず、弁当屋でアルバイト。その弁当屋で芸能人兼小説家の創路と出会い、愛人となる。弁当屋を辞め、創路の事務所で運転手役として働くことに。その事務所には別の愛人。1人はアイドルとして売り出そうとしている子。そして、スナックのママの愛人、正妻などとの接触。不仲の両親に会いに実家にいくはなしもある。母との確執も語られる。◎中毒?こういう世界の人々ではありきたりなのでは?ストーリー展開としてはよくある内容。ただ、読みやすくはあった。

2021/08/31

misa*

久しぶりに恋愛ものを…と思って読んでみたものの、まぁドロっとしてて誰にも共感出来ず、ただただ一気読みでした。人間のドス黒い部分が丸見えでいて、だけどそれを押し隠しながらも誠実そうに生きてる姿に、なんかウンザリ。なのに気になって読み進めちゃうって感じ。実際面白かった!けど誰にも執着せず客観的にだけど。確かにタイトルの「恋愛中毒」って感じだなぁ。こういうの嫌いじゃない。

2020/11/23

Nobu A

山本文緒著書2冊目。98年刊行。本書の分岐点「あんたなんか執行猶予中なんでしょう?」と久保陽子から水無月美雨への一言。それまで創路功二郎の愛人関係になるまで離婚した美雨の話が淡々とだが緻密に進行。その後、怒涛のように押し寄せ結末を迎える展開には息を呑む。計算された登場人物の面々。監視社会の現代、正義という名の元に有名人が浮気をすれば非難囂々だが、「芸の肥やし」だった昭和時代は本書のような人間関係や進展があったのだろうと思わせる見事な筆致。ストーカー心理にも感情移入してしまう。息継ぎさせてくれない読み応え。

2024/10/24

Satomi

もうやめよう…。分かってるのに止められない。恋は盲目。そして一途な思いは底なしに深まる狂気。いたって「普通」に思える女性の全く「普通じゃない」その愛情。ちょっとした嫌がらせで相手を追い詰めているはずが、結果として逃げ場がないほど自らが追い込まれていく。それに気付いていながら引き返せない…同じ過ちを度々繰り返す…中毒のように…これは恋愛小説じゃない。衝撃的なラスト!!ヤられた!!

2015/04/16

きさらぎ

元恋人から逃れるために転職した井口が出会ったのは無愛想な水無月だった。職場でも謎の多い水無月、社長の恋人だとか、経理をしているパートなのに印税をもらっているとか、ベンツのオープンカーを運転してたとか、噂はたたない。いつのまにか水無月が編集プロダクションに来るまでの話になっており、何故?と不思議だったが後半で納得。いつ裏切るかわからない男に全体重はかけず他の男や仕事という保険をかけていたら、のめり込まずにすむのに。いつも相手の顔色を伺い、気に入られるようにふるまう姿が痛々しい。

2019/06/03

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