冷静と情熱のあいだBlu
冷静と情熱のあいだBlu / 感想・レビュー
ひらちゃん
順正の側から語られると、あおいへの情熱がほとばしっていた。忘れられない感情も違ってみえる。だから、最後はこちらを読んで納得した。江國香織さんの方では何故なのと思っていたから。やはり男性視点は男性が書いた方が良く分かる。流れてしまった歳月が罪なのか。やるせなさと順正の先を見たい複雑な気持ちの交じる読後感だった。
2019/06/26
Eee
江國さん側は読んでいました 映画も見ていました なぜ今まで読まなかったのか 竹野内豊さんを思い浮かべながら 読みました 涙涙涙 こんな悲しくて 幸せな恋愛があるのでしょうか 思いを伝える難しさと 思い焦がれる心のうちと 男性側を読むと救われる気持ちになりました
2018/04/10
翔ちゃん
もう10年以上前ですが、この映画が公開される頃、同じタイトルで、作家さんが二人書いた小説と言うことで、話題になってた気がします。私が手にしたのは男性視点の辻さんでした。でも当時は読み切れず、先日実家で母のを見つけ今回再読してみました。映像も懐かしく浮かびました。何度でも、いつまでも同じ人に恋をしてしまう…。今度は手を離さないように…。そんな風に彼の背中に声をかけました。いつか彼女側からの視点、江國さんの赤を読んでみたいと思います。
2014/10/14
しの
友人に薦められて。フィレンツェで絵画の修復を生業にしている順正。恵まれた職場に無邪気で美しい恋人。理想的な暮らしをしているはずなのに、彼は8年前に不幸なすれ違いで別れた恋人のあおいが忘れられずにいた。物語中で繰り返し登場する対比「過去と未来」と「冷静と情熱」。どちらに重点を置き、大切にするか。ドラマティックなラストシーンでは冷静と情熱が互いに押し寄せる波のようにせめぎ合う。順正や芽美のように、全身全霊をかけて誰かを愛するという経験とはどんなものか。あおい側を描いた江國香織さんのRossoも読んでみたい。
2015/08/13
Kyoko
最後のユーロスターに乗り込むところが好き。順正応援したくなる。あおいが順正の想いを受けとめてくれるのだろうかと心配になる。あおいもマーヴと別れたことを順正に言ってないのは罪だなぁ。ようやく再会できた2人がいつまでも寄り添って幸せになってほしいと思った。辻さんと江國さん2人で一つの作品。この企画が出版社からの企画ではなかったことが驚き。作者2人の対談も読んでみたいなぁ。
2013/01/14
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