をんな紋あふれやまぬ川
をんな紋あふれやまぬ川 / 感想・レビュー
kazu@十五夜読書会
「をんな紋」3巻(三部作)。肩肘をはりがむしゃらに前を目指して、家に尽くしてきた柚喜だが、、、。現代っ子の作家玉岡 かおるさんの、過去への壮大な旅十分に堪能しました。亡き父母が一生懸命生きた時代を、少しは知ることが出来たと思います。物語の中の氷菜さんの、生き様はその時代の背景があると思います。
2012/12/26
星落秋風五丈原
昭和19年。太平洋戦争が長引く中、思いをあきらめ、夢を捨て、女は家を守るためにだけ懸命に生きた。女紋。それは母から娘にだけ時代を越え受け継がれる希望のあかし。いつの時代も忍耐を強いられるのは女。昭和19年。太平洋戦争が長引くなか、想いをあきらめ、夢を捨て、女は家を守るためにだけ懸命に生きた—。女紋。それは母から娘に時代を越え継がれる、希望の証。母と娘の絆を描く家族の物語。感動の完結。
1999/11/15
井戸端アンジェリか
予想どおり完結編は戦争一色だった。戦死だけじゃなく過酷な労働で死ぬ者や心を病む者、銃後の女たちの苦労、こんな時代は嫌だ!!と腹立たしく思いながら読んでいたら『戦争はこの時代に生まれた者の宿命であり、こうして自分が生きる大前提なのだ』、ガツンと頭を殴られた気がしました。 柚喜にはまだつらい時代が続く事でしょうね。氷菜のような女は大嫌い、ガツンと殴ってやりたいわ。
2015/02/14
葉芹
ああ柚喜さんの一生を準えましたよ。何が正解なのか。時代、社会によって人は生き方まで変えねばならない。けれど、親が子を想う気持や恋心は同じだ。どう生きればいいのだろう。 氷菜さんの死は歯痒い。死にたくないのに散るように死に行く時代に…。均はどう生きるのよ。鬱病だったんだろうな。 後日談の作品でないかなあ。
2012/03/23
choco
「お家さん」に続いて玉岡かおる。いつの時代も人間の生活単位である家族を描く。また女に焦点をあて心情や嫉妬、立場が手に取るようにわかる。しかし時代の流れって…。
2014/06/13
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