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黒い春

黒い春

黒い春

作家
山田宗樹
出版社
KADOKAWA
発売日
2000-03-01
ISBN
9784048732086
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黒い春 / 感想・レビュー

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ゆみねこ

突然咳き込み、黒い粉状のものを吐き出して亡くなる「黒手病」。5月に突然発症し、発症した人間は必ず死に至る恐ろしいもの。その病と闘う、監察医や感染症研究のスペシャリストたち。かなり前に読んで印象深かったけれど、読み返してもやはり面白かった。家族のきずなや愛情も含め、読みごたえのある1冊です。雪子さん、残念でした…。

2017/11/26

とろこ

興味深くて、一気読みだった。フィクションだし、17年も前に書かれた小説なのに、古臭くない。そして、他人事とは思えなかった。数時間前までは全くの健康体だった人々が、突然、黒い粉を吐き、悶絶して死亡する。その原因は…。日本では絶滅したとされていた結核菌も、耐性をつけて復活した。現代日本は、大気・土壌汚染、オゾン層の破壊などなど、色々な問題を抱えている。黒手病ではなくとも、自然を踏みにじってきたつけが、ウィルスや病原菌、細菌などの突然変異という形で、人類に回ってくるというのは、じゅうぶんにあり得る話だと思った。

2017/02/26

クリママ

発症すれば30分で死に至る黒手病。原因をたどれば、先に読んだ「比ぶ者なき」の、今となってはわかりようもない時代にまで逆上る。25年以上も前の作品だが、何ら違和感を感じない。現在も怖ろしい感染症が現れ、対策はすぐには見つからない。安易に未知のものへ手を出してはいけないという警告か。それまでは特に好意を抱く存在でもなかったが、死を覚悟した幼い子を持つ母親の、残される家族への思い、その強さが、いっそう切ない。

2017/01/11

のあ

怖い、すごく怖い。発症したら黒い唾液が出て、黒い粉を吐きながら100%死ぬ。。。治療法も予防法もない…花粉症用マスクだけで防げるわけが無い!こんなの流行ったら家から一歩も出れない。読み応えと一気読みさせるのはさすが!!

2017/04/24

達ちゃん

コロナ下の今と思い読んだパンデミックもの。研究者の奮闘と家族との絆を絡めたストーリーに引き込まれました。読んで良かったです。

2020/07/26

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