壷中の天国
壷中の天国 / 感想・レビュー
takaC
「諧謔」という熟語を最後に見たのは『壺中の天国』文庫版を読んだ約9年前。つまりこの本の宣伝以外では見たことがないのであった。
2016/12/23
とも
★★★感想の第一声は長すぎ。よく厚さを感じない、という作品があるが、いやいやこの作品に限っては十分に厚みを感じられる。その理由のひとつには、章という区切りが存在せず読みずらいという、内容以前の問題であった。作品としては、殺人ミステリーながら、なかなか殺人は起こらないし、余計な説明文は多いし、犯人の声明文は 文法や意味の成り立ってないず読みずらい。全体的にダラダラ感が否めない。最終的には、確かにきっちりと伏線が収束していくのだが、対時間効果は薄い。
2018/08/12
フリスビー
表紙のアニメ絵は何事? と思いましたが、読んだ後にはそういうことか、と納得。第1回本格ミステリ大賞受賞作ですが、そのわりにはあまりミステリな感じはしませんでした。連続無差別通り魔殺人事件と犯行声明の電波怪文書に恐怖する街。本筋よりも、「壺中の天」に象徴される自分だけの世界と現実との折り合いの付け方や、オタク文化についての考察が面白かったです。ユートピアに浸かったままでは、人間駄目になってしまう、と言うことでしょうか。
2013/06/27
たかなし
こんなにページ多くなくてもええかな。微妙。
2018/07/09
barabara
最後まで犯人が分からなかった。電波な人がまさかあの人!となるパターンと思い、最後まで読んだが…得体の知れない犯人像を、読書も思わず追ってしまう、地味なうまさがあると思った。
2012/01/09
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