化粧坂
化粧坂 / 感想・レビュー
真理そら
『とはずがたり』の語り部一族と言われる鎌倉の旧家を舞台にした美しく妖しい物語、ではあるものの森さんの作品としては美しさも妖しさも色っぽさもやや物足りない感じかも。たぶん登場する男たちが色っぽくないからかもしれない。『とはずがたり』に登場する男たちの身勝手さからくる色気を期待して読み始めたのだけれど…。
2023/07/11
星落秋風五丈原
29才の銀行員・美和子が巻き込まれたある物語。「篠宮会」という謎めいた組織を通じて物語の謎に迫ろうとするが。都会的なセンスとゴシックの妖気をミックスした独特の作風で人気の著者が描くデカダンスな恋愛小説。
2007/02/11
a19
同一タイトルの別作品と間違い図書館より借りる。イメージと違うと思いなら読むと文芸怪奇小説だった。銀行員の美和子は職場と家の往復だけの生活に新たな風を求めていた。ある日「篠宮会」の口座でミスがあり謝罪に行くことに。そこで篠宮櫻子と出会う。島岡は失踪した妻を探していた。しかし妻は白骨で見つかった。聞き込みするとどうやら篠宮会に行ったらしいことが分かる。「とはずがたり」をめぐる謎と旧家篠宮家の秘密。叔母から紹介された鴨下と共に美和子は篠宮会に参加しながら、隠された謎に挑む。読了後に目次前の歌を読むとぞっとする。
2014/09/20
サキ
「とはずがたり」が嫌だったくせに、どうして手にとってみようと思ったのだろう。積んであった位置からして数年前、森真沙子さんの作品の何かが気に入って他作品を調べて買ったんだろうと推察。買ってすぐなら、もっと面白く読めただろうに。二条が大嫌いなので、二条の業をうまく匂わせた作品世界に挫けそうになりました。やっぱり二条、嫌いです。長期に渡って積読する習慣、やめにしないとダメだと反省しています。
2018/04/13
あきむら
伝奇小説、ストーリーはおもしろいのですが、古典の部分を読むのが面倒でした。
2015/04/18
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