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夜啼きの森

夜啼きの森

夜啼きの森

作家
岩井志麻子
角川書店装丁室
出版社
KADOKAWA
発売日
2001-07-03
ISBN
9784048733014
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夜啼きの森 / 感想・レビュー

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那由多

津山30人殺しをがモデル。閉塞感ハンパない。こんな村にいたら、まともに育つわけないよ。5人の視点で遠巻きに語られる辰男の心情は一切覗けず、他村に嫁いだ姉が話す数十年後の事件にゾッとする。

2023/01/15

「鬼が来るで」「辰男じゃ。糸井の辰男じゃあ」津山三十人殺しをモデルにした小説です。職場の先輩からおすすめしていただいて、漸く読みました。小説なので名前も変えてあるのですが、じめっとした村の人々と風習と、きつい方言がどろどろした空気を伝えてきました。岩井志麻子さすが。悪意がすごい。これは狂ってしまう、と思いました。読んでいるこちらまでおかしくなりそう。虔吉が悲しいです。表紙の満月が目に刺さります。黒詰め襟にゲートル、頭にナショナル懐中電灯、日本刀と猟銃を携えた姿を夢に見そう。。

2019/05/02

ちどり

読友様のおすすめの作品で岩井志麻子さん初読。とても不気味で、岡山の寒村が舞台で方言が強かった。津山30人殺しを題材にしていると聞いていたため、余計に恐怖を感じました。普段読まないジャンルでしたので新鮮な気持ちで読めましたが、やはり怖いというより、やはり不気味 現実世界でも、田舎の怨恨殺人は多いらしいので、どこかリアルでゾッとしましたぁ,,,,

2014/08/15

澤水月

津山三十人殺しが題材。構成の妙に唸る。岡山出身のホラー作家として書かずに通れない題材だったと思うが良い意味ですかされ、同工の多くの他作とは異なる見せ方で鬱屈した雰囲気に満ちている。村に満ちる噂と「日支事変は遠くでピンとこないが間近からの礫の痛さ」、村八分なのに妙に蠱惑的な都井睦雄モデルの「辰男」。題名の通り森がおぞましい

2020/06/30

井戸端アンジェリか

伝説の事件を読みたくて買ったものの、事件の件は最後にちょっぴりでずーっと貧乏か陰口かまぐわい。 志麻子様のおかげで、岡山には夜這いと貧困しかないのかいイメージがしっかと刻まれました。 人も土地もぼっけぇきょうてぇよ。いや待てよ、自分に女としての価値を見い出せなくなったら岡山に移住してみようか。

2015/08/04

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