New History街の物語
New History街の物語 / 感想・レビュー
夏花
四人の作家さんの短編。小川洋子さんの「ガイド」、よかったです。母親のために別行動をとって、題名屋さんを楽しませようとプロのガイド並に気を配る男の子が微笑ましかったです。「思い出を持たない人間はいない」。母親想いの男の子の忘れられない一日でした。
2014/05/26
noekure
小川洋子他3名の短編集。こうして読むと、小川作品の完成度の高さに改めて感じ入る。
2017/04/15
だいきち
小川洋子さん目当てで読みました。母子家庭の少年が主人公。しっかりした少年。観光ガイドを生業としている母親が大事な旗をなくしてしまう。「シャツ屋」という名前のシャツを売る店のおばさんも味わいがある。旅行者の「思い出に題名をつける」ことを売るおじいさんも人生をしっかりと歩んできた土台を感じさせられる。おじいさんを水上バスに乗せられなかったトラブルを見事解決した少年。ラストは少年が、母親からもらったお金(解決してくれたお礼)でシャツ屋で母親のために旗を買う。
2017/06/20
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