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パイロットフィッシュ

パイロットフィッシュ

パイロットフィッシュ

作家
大崎善生
出版社
KADOKAWA
発売日
2001-10-01
ISBN
9784048733281
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パイロットフィッシュ / 感想・レビュー

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Satomi

神経質で弱い高級魚の為に似た環境で生育した魚を選んで予め水をつくっておく。生態系を残すためだけの魚、パイロットフィッシュ。最初に入れた魚の状態が悪かったらいつまでも水槽は仕上がらない…。人生において私は誰かのパイロットフィッシュとなっているんだろうか…高級魚としてユラユラと泳いでいるんだろうか…。冒頭の「人は、一度巡りあった人と二度と別れる事はできない。なぜなら人間には記憶という能力があり、そして否が応にも記憶とともに現在を生きているからである。」印象的な書き出しが全てを物語ってる。

2015/03/03

Yuna Ioki☆

1832-52-52 初読み作家407人目。主人公の山﨑と由希子にも可奈にも七海にも他の誰にも共感が持てないまま読了。過去と現在は繋がっていて捨てることは出来なくて、現在の自分を形づくるものなんだなあといった感じかな。

2021/07/28

星落秋風五丈原

「将棋の子」「聖の青春」で将棋の世界を描いた著者が長篇恋愛に挑戦。印象的な言葉を残して主人公の元を去った人々の姿、人間模様を繊細な文章で描く。19年ぶりに元恋人由希子から電話をもらった山崎。彼は大学時代由希子がたまたま電話をかけたエロ本を出版している文人出版の編集長になっていた。由希子の友人伊都子と関係を持ったことから二人は別れることになったのだ。山崎の現在と、由希子との過去が交互に登場する。

2003/01/21

ミクロかめ

もっとほのぼの気分に浸れる話だと思っていたので、不意をつかれてしまい、面白く読めなかったです…透明な、というより、なんだか怖い気持ちが勝ってしまい、今読むべき本では無かった…断念しようかとも思ったのですが、取り敢えず流し読みでなんとか読了。

2020/01/23

もへじ

読んだのは、3度目か4度目か。おっさんになるほど味わい深い小説だと気付く。感性の集合体から記憶の集合体へ。記憶の湖を覗き込むおっさんのアレコレ。

2013/04/30

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